セルフケアのススメ~自分を守るために

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出典:Photo by Brooke Lark on Unsplash

仕事でもプライベートでも、リモートでコミュニケーションを取る機会や、家で過ごす時間が増えている方が多いと思います。ひとりの時間が増えてくると、体調管理が乱れやすくなります。自分を守るために、セルフケアをしてみませんか?

セルフケアを見直すと、毎日が少し楽しくなるかもしれません。

セルフケアを意識するきっかけ

昨年、適応障害とうつ病を発症し、仕事を辞めました。今も睡眠障害や気分障害があり、治療を続けています。

仕事を辞めるほど体調を崩した理由の1つは、自分より他人を優先しすぎるクセがあることだと思っています。子どものころから他人に迷惑をかけたくない思いが強く、できるだけ自分で解決するようにしてきました。

いつの間にか「相談する=迷惑をかける」と思うようになっていたのです。

しかし「セルフケア(心身の健康を自分で管理すること)」を意識するようになってから、悩みや不安なことを自分で抱え込みすぎず、周りの人に話すだけで気持ちが楽になりました。自分の心にかかる負担が軽くなったように感じます。

治療をする中で「セルフケアで自分を守ること」の大切さを知ったのです。

健康を保つことは義務

心身ともに自分の健康に注意するのは、当たり前という認識の人がほとんどだと思いますが、労働者には「自己保健義務(自分の健康に注意する義務)」が法律で定められています。

実は、健康診断の受診も、労働者にとっては義務です。私は最近、このことを知りました。セルフケアの大切さを痛感しています。

ということは、自分の不注意で体調を崩し、働くことができないとなると、企業に対して責任を負うことがあるかもしれません。何かと企業が責任を問われるイメージがありますが、実際に、自己保健義務についての事件があり、労働者や労働者の遺族が責任を負うケースもあります。

こころの不調に気づくには

セルフケアは「ストレスに気づく」ことから始まります。ストレスの影響で、いつもとは違う行動や体調、こころの動きに気づくことで対処ができ、心身ともに健康を保つきっかけになります。

「ストレスに気づく」のは、簡単なようで難しいと思います。自然と自分で不調に気づいて、休息や睡眠を取ることができればいいのですが、心身に疲れているサインが出ていても、我慢してしまったり、仕事やプライベートの都合が悪く、休めないときがあるかもしれません。

私の場合は、いつの間にか他人を優先して疲れを我慢し、体調を崩していました。

自分の不調に気づけたのは、周りのサポートが大きいです。上司が「内科に行くべきだ」と私に何度もいってくれました。友達が初めての心療内科の診察に付き添ってくれました。今は、就労移行支援に通い、自分の体調を気にかけてくれる人が身近にいて、安心して治療を続けることができていると思います。

普段から、自分の体調を話しやすい人を見つけておくと、もっと早く不調に気づくことができたかもしれません。特に長い間、時間を共にする職場でかかわる人がいいです。

セルフケアを実践してみると

自分に合うセルフケアや効果が出るタイミングは、人によってさまざまだと思います。なんとなく効果を感じられそうなセルフケアを、しばらく続けてみることがオススメです。

これまで意識して取り組んだセルフケアと、私が感じた効果をいくつか挙げてみます。

・体の力を抜いて、椅子にドッシリと座る。
(肩こりが軽くなりました)

・紙とペンで日記をつける。
(頭の中が整理されて、スッキリします)

・正しい姿勢を意識して歩く。
(自信がついたように感じます)

・晩ご飯は炭水化物を減らし、高タンパク質のメニューにする。
(低炭水化物になり、体重をキープできています)

・壁を眺める
(思考が停止して、脳が休まる気がします)

今も新しいセルフケアを試したり、取り入れています。

おわりに

セルフケアは、好きなときにできるものが多く、今すぐに始めることもできます。

セルフケアの中には効果がわからないものがあるかもしれませんが「やってみよう」と思うときに色々と試してみてください。

参考文献

【第9回 こころのセルフケアってどんなこと?~こころの耳】
https://kokoro.mhlw.go.jp/

【労働者に義務付けられている「自己保健義務」について~弁護士法人ALG&Associates】
https://xn--alg-li9dki71toh.com/

我慢レディ

我慢レディ

職場の対人関係に適応できず、適応障害とうつ病を発症しました。
睡眠障害、気分障害がありつつも治療中。
マイブームは大人の折り紙です。

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