躁うつから自立までの過程

私は今「双極性障害」になって、3年という月日が経過しました。

また、合わせて「強迫性観念」も患っています。

現在は一時的に症状が緩和され、回復傾向であるため、就労支援事業所に通えるまでになっています。

私は特殊な家庭環境で育ったため、幼少期から大人になるまで苦労が絶えませんでした。

自分では、人生を頑張って生きた方だと思っています。

きっかけ

話は幼少期まで遡ります。

小さいころから、勉強が苦手で成績もよくなかったため、両親に馬鹿にされ続けました。また、家に連れてくる友達に心無い親族が「こんな子と遊んでて いいの？」と私を指さし、馬鹿にされることが多かったです。

しかし、唯一の心の拠り所である祖母がどんなときも味方になってくれました。

そんな環境で育ったため、悶々とした気持ちが続いたまま大人になり、人に対して不信感を抱くことも多く、自分以外の誰も信じることが、できなくなってしまいました。

社会人として働き始める

高校卒業後、自動車部品の製造会社に正社員になりました。職場環境や業務内容が合ってない中、一生懸命働き続けました。「この仕事は本当に自分がやりたかったことなのか」と疑問に思うこともあったのです。

当時は、今以上に自尊心が低く、他人と比較する癖がありました。

無意識に「頑張らないと価値がない」「何事も自分が責任を取らなければいけない」といい聞かせ、鼓舞し続けていたため、感情を表に出すことができなかったです。

また、プライドも無駄に高く、現状を受け入れることが難しいく、それが続いて最終的にうつ病で倒れてしまいます。

離職から躁うつになるまでの過程

電車が一番込み合う時間と重なったため、職場に着いたころには常に疲れていました。

週5日勤務で毎日2時間残業をこなし、そのうえ月2回午前だけ土曜日出勤もしていました。このような生活が約2年間続いたのです。

1か月の休みが4日でしたので、疲労困憊で精神的に病んでしまい、就業中に気分が落ち込み、何をしても楽しめない状態が半年間ほど続きました。

やがて、業務をやりとげることができなくなり、半強制的に退職という形になりました。

お金を稼ぐことだけが人生の生きがいでしたので、退職と同時に目的を失ってしまいました。

そして、3か月間寝たきり状態まで悪化してしまいます。

障害発覚にいたるまでの経緯

しかし、友達から「うつ症状があるから心療内科を受診したら」と勧められ、通院を始めて半年後に「双極性障害」という診断名が下りました。

当時、なにが起きたか理解できていなかったことを今でも鮮明に覚えています。

就職活動について

その後、症状が緩和され、現在は就労移行支援に通い始めて1年2か月が経ち、残り8か月、最初の病気が発覚して、約3年が経ちました。

日々の訓練の中で自身の障害に適した求人検索をしつつ、自己理解について取り組んでいます。

今まで数多くの就業経験をしてきた中から、特に自分にあった仕事内容を探しています。

人によっては、給与面や職場環境、通勤時間、会社の福利厚生の充実度など様々な希望条件があると思います。

何に対しても共通していえることは、その場の環境や雰囲気で感情が変化していくため居心地のよさは、重要だと考えています。

また職場の人間関係が悪いと、いくら給与面がよく働きやすくとも、やがて精神面に影響をおよぼし、結果的に退職という形を取らざるをえない状況になります。

自分も、上司と折り合いが悪く前職を退職後、金銭的な理由でうつ病を発症して現在にいたります。

就職活動を毎日して、思い悩むことも多く、支援員の方に相談しづらいときもあり、気持ちに整理がつかないことも時折あります。

そして、長年抱えている矛盾や葛藤は必ずタイミングを見て表面化してきます。

自分を大事に扱い、人に思いやりを持って接し、無理せず生きていけたらと考えています。

身体も心もかなり疲弊しているため、うつと強迫性観念がいつ治るのかわからない、でもそんな中で奇跡的に生きる目標も持てたので、これからは前向きに頑張っていきます。