就労移行支援事業所のススメ~就労移行支援事業所でえたこと、学んだこと

仕事 暮らし 双極性障害(躁うつ病)

出典:Photo by Jason Goodman on Unsplash

僕は大学4年生の冬に「双極性障害」と診断され、働くことができる体調では無かったので、内定を全て断りました。その後、自宅療養をした結果、体調が安定したので、精神科の主治医と相談のうえ「就労移行支援事業所」に通所することになりました。

就労移行支援事業所の本利用までの流れ

就労移行支援事業所とは、障害のある方が就労に向けて、働く上で必要な技能を身に付けるための援助を受けることができる障害福祉サービスです。僕は働くために必要な体力と、1人で就職活動を進める自信が無かったので、精神科の主治医と相談のうえで通所することにしました。

通所するために始めにしたことは、最寄りの事業所を見つけることです。「就労移行支援事業所 最寄りの駅」と検索し、現在通所している事業所を発見しました。

その後はホームページに記載していた電話番号に電話をしました。電話する前は「この就労移行支援事業所で大丈夫かな」と心配してましたが、実際に電話してみると、その不安は払拭されました。

電話したときに対応してくださった支援員の対応がよかったからです。不安点や気になることをひとつひとつ丁寧に回答してくれました。電話の最後の方で支援員の方に見学を勧められ、参加することにしました。

見学では、就労移行支援事業所を利用してから就職するまでのことと、就職した後の「定着支援」についての説明を受けました。「定着支援」とは就職後も職場に定着できるようにサポートを受けることができる障害福祉サービスです。

後日、体験に参加することになりました。体験中に、本利用に必要な手続きを済ませ、体験開始から1か月ほどで本利用の開始を始めることになりました。

就労移行支援事業所でえたこと

就労移行支援事業所に通所してえたことは数多くありますが、初めにえたのは体力の増加です。見学で利用していたときは、週1~2回のペースで通所していましたが、本利用の開始を始めてからは、週4~5回のペースで通所のシフトで通所を始めました。現在、本稿を執筆している段階では週5日のペースで通所できる体調まで回復しています。

以上の実体験から分かる通り、就労移行支援事業所を利用し始める前より、体力が回復しているのは明らかです。体力の回復のペースには個人差がありますが、就労移行支援事業所を利用することで就労に必要な体力をえられるのは確かではないでしょうか。

次にえたことは、相談できる相手や居場所を持っているという実感です。僕が通所している支援員の方はすごく優しくて、就職活動や就労移行支援事業所での訓練以外の悩みの相談にも親身に乗ってくれます。友達や家族に相談し辛いことでも大丈夫なので、1人で悩みを抱えて体調を崩してしまうことを避けることに繋がっています。

就労移行支援事業所で成長したこと

就労移行支援事業所で成長したことは、えたことと同様に数多くありますが、2つに厳選します。

1つ目は「双極性障害」の症状から引き起こされるネガティブな発言が減り、ポジティブな発言が増えたということです。理由として、就労移行支援事業所で受講したプログラムが挙げられます。ストレスマネジメントやコミュニケーションについて受講した結果、ネガティブな発言が減り、ポジティブな発言が増えることに繋がりました。

2つ目は就労に対する意欲が急激に増加したことです。就労移行支援事業所に通所する前の僕は「双極性障害」になったことを理由にして、全てのことに卑屈になっていました。しかし、支援員の方とコミュニケーションを重ねることで、卑屈になっていた部分が少なくなり、就労に対する自信が持てるようになりました。

おわりに

本コラムでは、就労移行支援事業所について紹介し、通所し始めてからえたことと、成長したことについて話しました。就労移行支援事業所に通所するメリットは数多くあるので、本コラムを読んで少しでも「気になる」と感じた方は、お近くの事業所に問い合わせしてみてはいかがでしょうか。

参考文献

【Cocorport|就労移行支援とは】
https://www.cocorport.co.jp/about_ikou/support/

かえで

かえで

就職活動中のストレスが積み重なり、大学在学中の2021年の冬に双極性障害と診断されました。
現在は就労に向けて就労移行支援事業所に通所しています。趣味は温泉とサウナでリラックスすることです。

双極性障害(躁うつ病)

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