障害者でも夢を追いかけることはできる~夢の追いかけ方
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私はADHDとうつ病の障害を持っています。
このコラムでは高校~現在までの私の挫折とこれからの夢について体験談を書いていきます。
障害を持っているけど叶えたい夢がある。そんな人の参考になれば嬉しいです。
夢と挫折
私は子供のころから絵を描くことが好きで将来は、イラストレーターになりたいと思っていました。高校生ごろになると安定しているイラスト関係のゲーム制作会社、デザイン会社でゲームデザイナーやグラフィックデザイナーとして就職したいと思っていました。
子供のころからADHDの傾向があるといわれており勉強するのに苦労しましたが、成績はよかったので指定校推薦でアート・デザイン系の短期大学に進学しました。
就職活動の時期になると、イラスト関係の制作会社デザイン会社に、ポートフォリオという作品集をつくり応募していました。しかし、全て不採用となり最終的に短期大学卒業後は事務職で働き始めました。
事務職で働きだしてからはADHDの特性がひどく現れ、マルチタスクな業務を行うと焦ってケアレスミスを連発し、口頭指示がうまく理解できず、上司に怒られ続ける状況が続き、ストレスがたまりうつ病となり退職してしまったのです。
そこから色々な仕事を転々としましたが、そのたびうつ病を繰り返していました。そのあいだも制作会社、デザイン会社に応募を続けていましたが全て不採用でした。
夢の追い方と働き方
このままでは何もかもうまくいかないと思い、就労移行支援事業所に通って自分の障害特性を理解し、障害者雇用で就職しようと考えました。そして副業でイラストレーターを目指そうと思ったのです。
障害者雇用で就職しようと思った理由としては、今まで障害のことをオープンにせず働いた結果、うつ病を繰り返して仕事が長続きしなかったためです。そこで、障害雇用で働き、合理的配慮を受けながらであれば、長く働けるのではないかと考えたからです。
副業でイラストレーターを目指そうと思った理由としては、副業の場合クライアントが個人か小規模の会社が多く、企業で働くクリエイターほど高い画力やスキルが要求されないため私でもチャンスがあるからです。
またあるときインターネットで、障害者雇用で働きながら副業でイラストレーターとして活動している人の記事を読みました。そこに「私は障害のこともあり、疲れやすいので障害者雇用で自分ができる仕事をしながら、仕事が終わった時間や空いた時間で絵を描いています」と書かれているのを見たからです。このかたちなら「障害を持っている私も夢を追いかけられるのでは」と思ったのです。
障害でも夢を追いかける
事務職で働いていたときは、仕事して家では制作会社に送る作品づくりをする日々で夢を追いかけるのに体も心も疲れ切っていました。
今思えばうつ病が酷いときに休憩もとらず、そんなことをしていれば疲れるのも当然です。しかし、そのころは全然障害のことや自分の体のこともわかっていませんでした。
就労移行支援事業所で訓練していくうちに自分の特性や対処法などもわかり、不安も少なくなった結果、障害でも働きながら夢を追いかけることができるのだと自信がつきました。
まだ企業に応募している段階なので働けてはいないのですが、障害者雇用で長く働きながら自分のイラストレーターになるという夢を叶えていきたいなと思います。
終わりに
「障害を持っている上に夢なんて追いかけられるか」と思われますよね。しかし、インターネットが盛んな今なら、夢を追いかけ始めるだけならすぐできます。
創作したものを売りたいなら、売る人と買う人を繋ぐクラウドソーシングサイトを使い始めたり、商品を売りたいなら、ネットショップを開設したりと色々あります。
それでも夢が叶うとは限りませんが、追いかけ続けても無理だなと諦めても「やっておけばよかった」と後悔することはないだろうし、追いかけ続けることで、楽しみを見つけるなど何かしら得ることはあると思います。
なので、私は障害をもっている人でも夢があるならまず、夢を追いかけ始めることをおすすめします。
注意欠陥多動性障害(ADHD) うつ病