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異常に発汗する疾患を「多汗症」と呼び、その中でも手のひらに出るものを「手掌(しゅしょう)多汗症」といいます。基本的には生まれつきとされ、幼少期から思春期ごろに発症するケースが多いそうです。湿っている程度から雫が落ちる程度まで様々ですが、手のひらの異常発汗は生活への影響がかなり大きく、これにより生きづらさを抱える人は少なくありません。
手掌多汗症は、言うなれば日中手が湿っている状態です。書類を書く時などは用紙を濡らしてしまいますし、PCやスマホなどの電子機器が故障する原因にもなりますし、何よりも握手したり触ったりするのを嫌がられます。発症時期からして、テスト用紙が駄目になったり、クラスメイトから嫌われたりと甚大な影響が予想されますね。勿論、二次障害にも繋がるでしょう。
手掌多汗症は25人に1人の割合で発症していると考えられ、100人に1人は手術を要するほど重い症状だといいます。治療法としては、塗り薬、電気療法、注射、内服薬といったものがあり、これらが効かないほど重ければ手術も検討します。手術後は他の部位で発汗が増える「代償性発汗」が起こるので、発汗部位や患者のライフスタイルなどを総合的に評価して手術するかどうか慎重に決めます。全体の手術時間は40分ほどだそうです。
手掌多汗症は病気としてあまり知られていません。そのためか、手術を含めた一部治療は保険の適用外となってしまい、治療費の患者負担もかなり重いです。治る瞬間まで生きづらさに苛まれる疾患と言えるでしょう。ただ、ずっと手の汗が止まらない状態がどれほど辛いかは比較的想像しやすい範囲内だと思います。手掌多汗症は、その詳細を聞いた人の想像力を試す疾患でもあるのです。
参考サイト
手掌多汗症とは
https://www.mcube.jp
遥けき博愛の郷
遥けき博愛の郷
大学4年の時に就活うつとなり、紆余曲折を経て自閉症スペクトラムと診断される。書く話題のきっかけは大体Twitterというぐらいのツイ廃。最近の悩みはデレステのLv26譜面から詰まっていること。
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