スポーツを通して障害児と健常児の交流を図る
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障害を抱えている子供と障害を抱えていない子供が一緒にスポーツなどの交流が持てる場がまだまだ少ないです。そんな中、最近少しずつそういった場が増えてきています。
健常児と共に
東京と千葉で活動しているスポーツクラブのNPO法人シオヤレクリエーションクラブは幼児から40代の約80人のクラブ会員のうち、7割が障害者、3割が健常者です。プログラムは陸上競技を中心に、すべて障害者と健常者が一緒に行います。田植えなどの行事も多く開かれるそうです。
関わりを通して得られること
シオヤレクリエーションクラブが主催して、昨年8月に千葉県の海の近くで開かれたバーベキューが行われ、潮干狩りやスイカ割りも楽しんだそうです。クラブに通う、発達障害のある6歳児の母親は、「以前は人がたくさんいると奇声を上げていたが、今は人と明るく接することが出来る。周りに気を使って他のスポーツクラブには入れなかったが、ここはいろんな子がいるから通いやすかった。」
また、健常児6歳児の長女の母親は「子供のうちに、いろんな人がいることを知ってほしい」と、このクラブにいれたそうです。当初は障害のある子と接するのに戸惑っていたらしいが、今では、自然に接することが出来るようになったそうです。このように、障害児と健常児が共に活動することでお互いに理解できるいい機会となっています。
今後の課題
国は2015年5月に地域における障害者スポーツ普及促進に関する有職者会議を立ち上げました。障害者スポーツのすそ野拡大への議論を始めたそうです。地域の小・中・高校の児童生徒と特別支援学校の児童生徒が交流する機会を作るそうです。
現在、学校の体育の授業以外でスポーツ活動している子供の割合は、健常者約70%に対して障害者は約30%だそうです。今後5年間で、障害者のスポーツ実施率を約50%にする目標を立てているそうです。
障害児が健常児とスポーツを通して、お互いが関わることで、いろんな人がいることを知れるいい機会となり、また一緒に成長していける場となっています。そんな場所、機会が今後ももっと増えていけば、もっとよりよい社会のなっていくと思います。