映画『お終活 再春!人生ラプソディ』公開〜主演の高畑淳子にインタビュー、大阪での舞台挨拶で香月秀之監督、浜村淳、大村崑、勝俣州和が登壇
エンタメ明るく楽しい終活をテーマとした映画『お終活 再春!人生ラプソディ』が5月31日から公開されています。大阪・あべのアポロシネマで舞台挨拶が行われ、主演の高畑淳子さんにインタビュー取材させていただきました。
本作は『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』の続編として制作された映画で、認知症と昔の趣味をテーマとしたドタバタ群像劇です。公式サイトを見てもらえれば分かる通り、トップクラスの個性的な出演者たちが名を連ねています。
レジェンドが勢揃いした舞台挨拶
舞台挨拶は、監督や出演者らが作品への想いなり、健康維持のコツなりをそれぞれ語り穏やかな雰囲気で進みました。しかし、ラジオ番組「ありがとう浜村淳です」のメインパーソナリティーである浜村淳さんへ進行が移ると、浜村さん主導のユーモラスな会見に早変わりします。
終活で決めておきたいのは遺産相続だという話から入り、出演者らには「各々の終活」や「東西における笑いの違い」について話題を振っていました。さすがにテレビ慣れした面々、話に抑揚をつけつつスマートに収めており、たいへん伝わりやすかったです。
一人になってから認知症が急激に進行した
高畑さんへのインタビュー取材で、認知症もテーマの一つである作品の撮影の中で現実での家族体験とリンクする部分があったかどうか伺いました。
「まさに母がその通りです。昔は、『母親の楽しみは子どもが独立してから』と言っていたのが、出産からは『出産日はいつ?どこに住めばいい?』と見守ってくれる人でした。それで母の住んでいる所を基準に衛星のように移り住んでいたのですが、子どもが育つとお互い離れるようになります。すると一人になった途端、母の家は汚くなり、心臓が苦しいと救急車を呼ぶようにもなりました。介護施設を勧められたのですが、施設に入ると一気に認知症が進んでしまったのです。それがここ10年の話です」
「認知症の母を見ていると、ああはなりたくないというか、なりたい人は居ないと思います。以前は麻雀の好きな健康オタクだったのに、そういう人でも認知症になるんですから、決まったメソッドはないのでしょうね」
また、「現実にシャンソンの経験がおありのようですが、それが映画の設定に反映されたのですか」という質問に対しては次のように答えられました。
「実は不純なきっかけでシャンソンを始めたのですが、たとえ音痴でも格のある歌い方が出来るシャンソンは、芝居にも通じて勉強になるし心臓の鍛錬にもなっていました。中途半端に歌えるからこそ、プロットを考えられたのではないかとも思いますね。上手に歌えなくても、夢を追い直して披露できるレベルまで成長することに意味があります。楽しそうに夢を実現している人の歌なのだと思って臨みました」
映画『お終活 再春!人生ラプソディ』は全国公開中。詳しくは下記の劇場情報をご覧ください。
https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=oshukatsu2
映画『お終活 再春!人生ラプソディ』 公式サイト
https://oshu-katsu.com
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