私を「書く」、自分の気持ちと向き合う瞬間
暮らし悩んだり、イライラする事があると、ストレスは体の中に溜まり続け、いずれ溢れてしまいます。ストレスは何らかの形で吐き出さなければ消えることはありません。愚痴や文句を誰かに聞いてもらえれば良いのですが、相手が居なければできません。書く事は一人でもできるので、紙と筆記用具があれば、どこでも出来る方法です。
「書く」事は「残す事。残す事は未来のあなたへの手助けになります。
何を書いても良いんです
どう書けば良いのか。定番は日記です。ですが、何を書こうかをしっかり考える必要はありません。人に見せるわけではありませんので、人の悪口でも、ネガティブな事でも、給料上げろでも何でも良いのです。思いつくままに書き連ねていきましょう。書いてストレスを吐き出してしまうのです。書いたその日は内容を見ないで日記を閉じてしまいましょう。今は、ストレスが溜まったノートを見る時ではありません。
少し思い返してみる
月日が経って忘れてしまった位の時に、今まで書いた事を少し振り返ってみましょう。自分の書いた文章を改めて見ると、「あの時、こんな事考えてたっけ」「こんな事で悩んでいたなあ」と、成長した自分が、当時の自分を冷静に見られるようになっています。どうやって悩みを解決したかを思い出せば、今悩んでいる事に対して、対応策が見つかったり、気持ちが楽になるかもしれません。
書く習慣を付けると、ストレスをいつでも吐き出せる場所が一つ生まれます。
今度は「いい事日記」を付けてみる
ストレスを書き連ねたら、今度は別のノートに、嬉しかった事や誉められた事を書いてみましょう。人生嫌なことばかりに見えますが、実は良い事だって起きていて、それに気付いていないだけの事もあります。誉められるという事は、自分が出来る事がある証拠です。出来ない事があったとしても、出来ていることだってあるのです。誉められた事が無くても、「空がきれいだった」の様な、ちょっと良かった事でも構いません。良い事を沢山残して、落ち込んだ時に自分を認めてあげられるノートを作ってみましょう。
「これは出来るんだ」と自分を認めてあげると自信が出てきて、出来なかった事がなんでもないように思えてきます。
無理に書く必要はありません
ずっと怒り続けられる人はいません。それと同様に、書きたい思いは何時間も続くものではありません。毎日必ず1時間は書く、のように明確に決めてしまうと、書く事が義務になり辛くなってしまいます。思いついた時だけ、今から5分間、のように「思い付いた時に書こう」位の気持ちで始めてみましょう。
金八先生でお馴染み、武田鉄矢さんが作詞した「私をたどる物語」(作詞:武田鉄矢 作曲:熊木杏里 歌唱:熊木杏里 2005年)という楽曲に、こんな歌詞があります。
「さあ鉛筆しっかり握りしめ 私という字を書くのです。白いノートの私にだけは 夢を話していくのです。君しか書けない その物語 私という名の物語」
受験勉強をしていた時、私自身も「私」と書いたノートに「なぜ、私は○○になりたいんだ」と書いて、自分の中の自分と話し合っていました。その習慣があったからこそ、私は「障害がある私」を受け入れられたのかもしれません。
文章を書く、それは自分と向き合う時間です。自分の手でノートに書いたその文章は、私を切り取った、私だけの物語です。何年か経過して見返した後、そんな事もあったなと笑えたら、それは、あなたが一歩踏み出せた証拠です。
参考文献
心理学研究でわかった「定期的に文章を書く」ことの効用
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つらい気持ちや体験を書き出すことで得られる意外な効果
blank"http://seseragi-mentalclinic.com/
ストレス軽減方法に「文字を書く」のが良いって本当?
blank"http://xn--z8jke3346ak7iqrgi1at1cj11g1m4b.com/
書くとなぜこころが整理でき、強くなるの?
blank"http://wol.nikkeibp.co.jp/