大人になるまで見過ごされる発達障害、なぜそこまで気付かない?
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私は早い時期に発達障害と診断され、大体の特性を分っていたので、その上で「人に合わせる事」を意識して居ました。しかし「相手の気持ちを読めない」や「相手と合わない」ことからいじめを受けて苦い思いをしたことがあります。大学では部活で合わない人と付きあってしまい、何度も説教を受ける内に親に相談して退部したこともあります。その後は就労移行支援事業所に通っていますが、私の周りでは大人になってから発達障害に気付く人が多くいるのです。ではなぜ後になって気づくことが多いのでしょうか?
大人になるまで発達障害に気づかない原因は?
考えられる原因を考えると2つあります。
①周囲の環境、人間関係によってカバーされた
学生時代は、人付き合いが苦手であっても問題にはなりません。勉強が出来れば、何か小さい問題が起きても先生や親がカバーしてくれます。大きな問題が起きたらどうなるかは知りませんが多少はカバーしてくれるでしょう。また家族や先生、仲の良い友達といった限られた人間関係の中では発達障害は個性的としか思われません。
②幼いうちに気付くことが難しく気付かなかった
今、早期発見が期待されています。それはASDを発見する血液検査でこれは8歳以下の子どもに対しては有効だといいます。しかし、これは検査をしなくては見過ごす可能性があります。ASDの特徴は通常でも当てはまる事がありますので理解されにくい障害の一つであるといえます。
前者の方は良くある例です。私も人間関係によってカバーはされてきました。しかし発達障害と発覚する時期は早かったのでそれ以上にカバーされたと思います。後者は血液検査を子供の時にしないことが多いため気付くことができないというもの。こちらも多くあります。また検査をせずそのまま過ごした人も多いはずです。
では大人になってから気付いても遅くはないのでしょうか?
発達障害の発見は大人になってからでも遅くはない
発達障害は突然起きるものではなく生まれつきの物。発達障害でよく聞くADHDの確率の例として、兄弟姉妹では25%~30%、一卵性双生児では55%~92%、両親とも躁であれば20%~54%の確率であると各種研究があります。
しかし改善の方法はいくつか存在します。人は誰でも、周囲の人間関係や環境から影響を受けて発達していきます。発達障害の人も同じで成長と共に改善され発達していくことが多いです。
私も、小学生や中学生の時に受けたいじめ、中学生の時のクラスの雰囲気などの環境に影響され、それに関する恐れが発達しました。でも高校3年生の頃からではあまりその影響が無くなり、恐れは少なくなりましたが、就活中のあるニュースの影響で環境への影響が再発してしまい、就活で悩んでいました。しかし今はその影響はなくなりました。
小さい頃に支援が受けられず、難しい環境で育ってきた発達障害の人も適切な支援と周囲の環境があれば、大人から気付いても遅くはないです。子供の時に知っておけばよかったと後悔はしないでください。
改善方法を自分なりに具体的に見つけて少しずつ、こなしていくことが大事です。
発達障害は突然起きるものではありません。それは単なる生まれつきかもしれません。しかし早めに発覚していなくても大丈夫です。周りには大人になってから気付いた人の方が多いのですから。
参考文献
よくわかる「大人のADHD」の10の特徴・チェックポイント
https://susumu-akashi.com
なぜ大人になるまで見過ごされるのか
http://www.nhk.or.jp/heart-net
大人の発達障害とは?、特徴と改善例。なぜ大人になって発達障害に気づくのか?
http://shogai-tokucho.com