デイケアに行ってみた〜精神科デイケアとはどんなところ?

暮らし

出典:https://www.photo-ac.com/


はじめに



皆さんは「デイケア」と言う施設をご存知ですか?高齢者や精神に疾患を持っている患者が、同じ施設の中で交流を深めたりプログラムを通して心身のバランスを養っていく、日帰りリハビリテーション施設です。

わたしは、統合失調症と言う精神疾患の療養の為、精神科のデイケアの施設に約半年間通所をしています。半年と言う短い期間ではありますが、それなりに慣れてきて色んな事も分かってきましたので、今回は、この精神科デイケアを皆さんにご紹介しようと思います。


精神科デイケアとの出会い



わたしがデイケアに通い始めたのは、入院していた病院を退院した翌日からでした。少し待てば、費用はかからないと言うことでしたが(前職を退職し、蓄えは心もとないものでしたが)、有料になることを承知の上で翌日からの通所を決断しました。それは、一度引きこもってしまった自分が、再度時間を空ければまた意欲が萎えて気力を失ってしまいかねないという強い危機感から来るものだったように思います。

さっそく体験に行ってみて驚きました。陽光明るく白を基調にした清潔な空間で、お爺さんやお婆さんが楽しそうに談笑しているのです。(中にはマージャンやカードゲームをしている人も!)もっと暗いところを想像していたわたしは、軽いカルチャーショックを受けながら、施設の案内を受けました。

プログラムは多岐に渡ります。簡単な作業療法から一人暮らしのハウツー、若い人達だけの集まり、模擬喫茶店にヨガ、ストレッチ・・正直まだ受けたことの無いプログラムもある程で、施設の充実ぶりがよく分かるのではないかと思います。

担当の方の説明が終わると、1時間の体験があります。わたしは思い切って太極拳を受講しました。呼吸法から始まり、音楽に乗せてゆったりと舞うように形を作っていく中で、自然と心が穏やかになっていきました。

体験を終えたわたしに「明日から此処でお世話になろう」で決心をさせる出来事がありました。数年間通っている男性が、わたしに声を掛けてきてくれたのです。それがどれほどありがたかったか、今でも忘れようはずもありません。


精神科デイケアでの生活



わたしが通っているデイケアは朝の9時から夕方の15時までの6時間を過ごします。9時半までに問診表を提出し(冬場は検温実施)そのあとはコーヒーの振る舞いがあり、40分にラジオ体操、後に注意事項のすり合わせ等があります。

その後10時まで休憩。そこからは各々好きなプログラムを受講します。受講といっても堅苦しいものではなく、いつでも参加自由ですし、離脱もできます。午前のプログラムが終わると昼食。後にカラオケや卓球等をして時間を過ごしたあとは午後のプログラムが始まります。午後からは、比較的軽めのプログラムが多いですが、わたしは必ずソフトボールを選択しています。

時間になると退所。スタッフの皆様にお礼を言って帰ります。


おわりに



現在、わたしは週5日間就労移行支援施設に通っていますが、週1日はなるべくデイケアに通うようにしています。それは退院はしたものの、家に居てやることがなくて困っている方々に、デイケアはうってつけのリハビリ施設だと思うからです。

デイケアに行けば必ず誰かが居ます。そこで英気を養い、また社会へ帰っていくためのマザーシップとして、大いにデイケアを活用していただければと思います。


参考文献

精神科デイケアとは?対象・目的・費用・利用方法・事例を専門家が解説
https://reme-nomal.com

KENT

KENT

大阪府出身の30歳、男性。
古くから精神的な違和感を抱えており、2017年に、統合失調症と診断されました。
現在、精神保健福祉手帳を申請中。
就労移行支援事業所に通いながら、長期就労を目指しています。
趣味は読書、音楽鑑賞、野球。特技は朗読、歌唱、水泳です。

関連記事

人気記事

施設検索履歴を開く

最近見た施設

閲覧履歴がありません。

TOP

しばらくお待ちください