アニマルセラピーと情動焦点型コーピング~動物と触れ合いストレスを解消

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出典:https://www.photo-ac.com

「コーピング」とは、英語で書くと”coping”で、「問題に対処する、切り抜ける」という意味です。簡単に言い換えると、「ストレス対処法」です。その種類には、ストレスを感じている問題そのものの解決策を考え、働きかける「問題焦点型コーピング」と、問題に直接働きかけるのではなく、ジョギングやアロマなど、自身の気持ちを軽くする工夫をする方の「情動焦点型コーピング」の2つがあります。
今回は、「情動焦点型コーピング」の一つである「動物との触れ合い」について書きたいと思います。

ペットの力

ペットと暮らしていると、彼らの力に驚かさることがあります。私は犬を一匹飼っていて、もうかれこれ13年連れ添っていますが、見た目の可愛さだけでなく、その小さな息遣い、柔らかな手触り、ぬくもり、豊かな表情などなど…様々な要素が、私たち人間を癒し、優しくしてくれます。

例えば、おやつ一つ貰うために、彼らはどれだけ高い集中力をもって、お行儀よく振舞うことでしょう。ペットと触れ合い、遊ぶと、こちらの動きに逐一反応するため、その仕草が可愛く、まるで子どもに戻ったかのように、心から楽しくなります。

「愛情ホルモン」の分泌

ペットとの触れ合いによって心が温まるのには科学的根拠があって、例えば、犬と見つめ合うと、犬も人も尿中の愛情ホルモン「オキシトシン」の濃度が上がるそうです。この「オキシトシン」とは、ストレスホルモンとは真逆の働きをし、心を落ち着けて、温かな感情を引き起こさせるのだそうです。

相手がその場にいなくても、自分でできる

私たちは、集団の中で生活していると、時に精神的に孤独感や疲労感を感じ、悲しみに打ちひしがれることがあるかもしれません。しかし、そんな時、「動物」という、そのような集団からかけ離れた存在が、助けになることがあります。彼らと接し、体の中で愛情ホルモンを生み出すことで、幸福感が生まれ、自然と笑顔になることができます。

この「幸福感」、「笑顔」が鍵なのではないでしょうか…?幸せそうな笑顔を振りまくような、気持ちに余裕のある人に、人は寄ってくるし、お互いの角が丸くなるのだと思います。もし誰かと衝突してしまって、孤独感にさいなまれたら、その分、動物に十分に癒されて、次の日、また学校や会社に行けばいいのだと思います。現状に直接の変化はなくても、荒れた気持ちではなく、動物に癒された優しい気持ちでいれば、ギクシャクしていた方とも、自然とうまくいくようになるかもしれません。

まとめ

ユビキタス社会のストレスの中では、それとはかけ離れた存在”動物”と触れ合うことで、心身の安定を得ることができるのかもしれません。精神的安定を維持するために、幸福感など、必要なものを、自分から得るよう行動に移していきたいものです。

参考文献

愛犬との幸せ「愛情ホルモン」が増加する!わんことの幸福度をUPさせる秘訣
https://wanchan.jp

アニマルセラピーの効果について
https://wanchan.jp

ストレスコーピング
https://bizhint.jp
   

きなこ

きなこ

原因ははっきり分からないのですが、不眠症から始まり、幻覚・幻聴・被害妄想などの症状に発展し、2015年、入院中に統合失調症・強迫性障害と診断されました。退院後は自宅でリハビリを続け、B型作業所を経て、現在は、周りの協力もあり、就労移行支援事業所に週5日・フル通所ができており、一歩一歩着実にステップアップを図っております。目標を高くかかげすぎず、スモールステップを意識するようにしております。
病気になって一つ気づいたことは、自分の感情をコントロールすることの大切さです。

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