PDCAサイクルとは?発達障害(ADHD)のある人の仕事の段取りにPDCAが役に立つ!
仕事 発達障害皆さん、「PDCAサイクル」という言葉を聞いたことはありますか?発達障害のある人から段取りが苦手だということをよく聞きます。よく段取り八分なんて言葉がありますが、仕事をしていく上で段取りは重要です。今回は発達障害のある人が段取りよく仕事していくために役に立つ「PDCA」についてお話したいと思います。
なぜ段取りが重要なの?
段取りがしっかり出来ているのと出来ていないのとでは、天と地程の差があると言っても過言ではありません。ではその『段取り』の効果を見てみましょう。
・仕事の進め方や予定を前もって決めておく事で、その仕事に対する作業を効率良く進める事ができる。
・シングルタスクでもマルチタスクでも、ゆとりのある進捗で仕事に取り組める。
・その仕事を達成させる為の順序が明確になる。
・その仕事が期日までに完成させる事が可能か早期に発見できる。
・仕事内容の優先事項が明らかになる。
・早い段階で不明点や問題点が分かる。
・次にすべき作業なのか迷いが減る。
以上が主な効果です。そして、まだまだこれ以外にもたくさん効果があります。ですので、『段取り』というのはとても重要なのです。
段取りとPDCAの関係性
まずPDCAとは、P(Plan:目標とその為の計画・段取り・スケジュール等)D(Do:計画や段取り・スケジュールを実行する)C(Check:実行した事が上手くいっているのか確認・評価する)A(Action:実行した事を確認し上手くいってない場合には原因などを調べ改善する)の事です。手順としてはP→D→C→Aの順にサイクルをひたすら回していきます。
さて、なぜ段取りとPDCAが関係あるのかご説明します。それは必ずしも段取り通りに事が進まない場合があります。そういった時にPDCAが役立つからです。
段取りのやり方
ここでは、段取りの方法について軽く説明します。
・達成すべき目的・目標を明確化する(例:売り上げ目標の達成や企画を通すなど)
・余裕のある期日設定をする(詰め過ぎると何か不測の事態に陥った時に対処が難しい為)
・タスクをリストアップする(その仕事に対する作業内容を洗い出す)
・優先順位を決める(洗い出したタスクの中から、緊急度や重要度の度合いが高い物を決める)
・スケジューリングする(期日から逆算し、作業に余裕を持たせ優先順位からスケジュールを行う)
以上が段取りの方法です。後は、PDCAを活用し臨機応変に対応していきます。
障害をお持ちの方の中には、最初に何から手を付けるかが分らない方が多くいらっしゃると思います。そんな方は、一回段取りを自分で組んでみてから上司に相談すると良いでしょう。段取りをしてから作業に取り掛かると、作業の現在地も分り易く上司への報告も分かり易いです。ですので、上司への報告・連絡・相談が苦手な障害特性をお持ちの方は是非「段取り」上手になり、苦手から得意へとステップアップしていきましょう。
注意欠陥多動性障害(ADHD)