僕と僕の精神疾患②~精神疾患の根底にあるもの
パニック障害・不安障害 双極性障害(躁うつ病)◀︎前回のページ:僕と僕の精神疾患①~精神疾患を患って思うこと
前回のコラムでは環境がどのように自分に対して影響を及ぼしてきたかを書かせてもらいました。今回はそれがどう精神疾患に結びついたのか、具体的に僕がどのような思考に陥ったかをお話しします。
精神疾患を発病
前回の記事をざっくり表すと僕自身9割がたネガティブな人間になったということです。しかし、ネガティブが悪いわけではなく、そのネガティブをどう捉えどう活かしていくかが大事だと僕は考えます。物心ついてからの僕はネガティブはダメだと思っていました。自信がないゆえに、気が付けば自分で将来の事を考える、選択することを恐れていたのだと思います。
世間一般に言われている様に、男は弱音を吐かず仕事をしてしっかり稼ぎ、家庭をもって家族を養う、そんな暮らしをしたいと思っていました。もっといえば、人から注目され認めてもらいたいという思いから、最低でもそのくらいに出来て当たり前と思っていました。でも実際は違いました。いくらそうなろうとしてもなれない、それどころかそうなれない現実の自分と理想の自分との狭間で苦しみはじめました。そしてとうとう限界を超えて精神疾患を患ったのです。
競馬の世界に就職
高校卒業を控え進路を決めていく時期にさしかかったときの事です。親からは「大学に行くなら勉強しにいけ、遊びには行くな、そして学費は自分で払え」と言われました。僕は、はなから大学に行くことは考えておらず、就職しか考えていなかったので、それを言われたことに対しては何も思うことはありませんでした。しかし就職を考えたとき僕は何をしていいのかわかりませんでした。思いつくことといえば親の後継ぎでした。親もやりたいことが無いならそうしてもらおうとしていたみたいでしたので、その道に進もうと決めていたのですが、ある出来事が僕を違う道へとすすめたのです。
それは競走馬との出会いでした。ある日、親父につれて行ってもらった競馬場での出来事です。競走馬に乗っている騎手の姿がとても格好良く写り、これだと思ったので競走馬の世界に進むことを決めました。勿論はじめは騎手になりたっかたのですが、騎手になるには身長が高く、体重も重かったため騎手は諦め、厩務員として競馬の世界に入りました。
承認欲求が負担に
僕自身の考え方が病気の道へと進めていたように思います。前回も書きましたが、僕は他人に褒めてもらいたい、注目を浴びたいという承認欲求がとても強くあったのだと思います。その承認欲求が自分を苦しめる原因になりました。
私の場合、この競走馬に携わる仕事というものが承認欲求を得るためにあったように思います。今でもそうですが僕の事を知らない人に競走馬に携わる仕事をしていたと話すと驚かれる方が多いです。つまりそれは社会的に馴染みのない仕事であるがゆえに僕にとって特別なことをしている、周りから注目され認めてもらえるツールとして確立されていったのです。いつしか僕はこの仕事に対して気持ちの面で頼っていきます。
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