アンガーマネジメントを実践して②~怒りをパワーに変えてみよう

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出典:https://www.pakutaso.com

◀︎前回のページ:アンガーマネジメントを実践して①〜怒りの理由に向きあってみよう

前回はアンガーマネジメント研修を受けて実践し、上手く伝える事が出来た経験についてお話ししました。今回は怒りの感情に気付かず対処を間違える怖さについてお伝えしたいと思います。

怒りの感情を大切に

怒りの感情に無自覚でいると、心が落ち込んで、自尊感情が著しく低下するなど心身に大きな疲労をもたらします。自身の尊厳を傷つけられた状況なのに伝えることもできず、ストレス発散などの間違った対処を続けていると、心身の調子を崩してしまいます。「怒り」を感じるのは、心を守る防衛本能です。健康に生きていくうえで大切なものなのです。

アパシーシンドローム

私は以前、通院していた心療内科のスタッフからハラスメントを受けていましたが、誰にも相談することができずに10ヶ月間通院を続けていました。しばらくすると、診察日前後の数日間ひどい心の落ち込みが続くようになりました。様々な気分転換を試みましたが、体調を回復するのに時間がかかるようになり、そのうち何も考えずに一人でぼんやりと座っていることが多くなりました。

アパシーシンドロームとは「無気力」「無関心」「無感動」の状態のことで、本人に自覚がないのが特徴です。喜怒哀楽の感情が減る、行動も減るが、食欲不振や不眠はあまりなく、うつ病とは違います。

怒りをパワーに変えた言葉

私が以前通っていたクリニックで診察を受けた時のことです。翌朝、就労支援事業所に通所したものの涙がとまらず、別室で休憩していました。そこで初めてスタッフのかたに、これまでされてきたことを伝えたのです。

「怒りを感じます。心療内科へ通院してつらい状況にされるなんて本末転倒です。」

普段は、やわらかな物言いをする彼女が、きっぱりと言い切ってくれたとき、やっと大きくなりすぎた怒りに気がつくことができました。

「もう二度とあの病院に行きたくない」という強い怒りの感情が、行動する力をくれました。市の障害福祉課、医療機関の苦情を受け付ける保健センターへ連絡しました。保健センターでは、探すのに苦労していた新たな病院の紹介も受け、翌月には初診を受けることができました。

最近出来たばかり、家から近く、待ち時間もあまりかからず、スタッフも常識的です。もしも、あの時怒りに気がつくことがなかったら、良い病院を探すパワーも湧いてこなかったでしょう。怒りの感情に向きあうことができたら、前向きな行動力に変えることができるのです。

参考文献

アパシー チェック診断
http://apa.kaginawa.jp

青りんご

青りんご

40代のバツイチ子持ちママ。6年前に発達障害の診断を受けるも、クローズで就労して転職を繰り返す。昨年秋から就労支援事業所へ通所し、障害者手帳を取得。障害をオープンにして事務職で求職中。

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