発達障害がある女性が鞄を選ぶときの7つのポイント
暮らし男性のビジネスバッグの使い方や、大きい鞄に全て入れるような記事は最近よく見かけます。しかし女性の小さめの鞄についての記事はまだまだ少ないので、自己流ですが誰かの参考になればと思い書いてみました。
昔から鞄って使いづらいと思っていたのですが、どうにもならないだろうと思い込み、なんとなく気に入ったデザインといっぱい入りそうかどうか程度の基準で選んでいました。ある日、鞄を買ってきた時なのか、買う前の相談の時なのか記憶は曖昧ですが、親からこの一言を言われました。
「鞄はポケット多い方がええやろ」
今では当たり前にチェックする項目なのですが、当時は思い付きもしなかったので革命的だと思い、その言葉を聞いて以来、自分でも鞄を選ぶ工夫をするようになりました。
鞄を選ぶ時の7つのポイント
鞄を買いに行くことを繰り返すなかで、自分にはこれが一番合っていると思った鞄の選び方を7つ挙げます。
①基本のセットが入るサイズ
まずこれが大前提です。今、私の鞄に入れているものは障害者手帳(バスの乗車証)、長財布、ハンカチ、ティッシュ、鍵、常備薬、スマホ、イヤホン、歯ブラシ、ボールペン、印鑑、化粧ポーチ、スケジュール帳です。大体いつも持っているものなので、新しい鞄を買いに行くときは必ずこのセットを買いたい鞄に移し替えてみて入るかどうかを確認します。小さすぎる鞄でなければだいたい入りますが、入らないとその鞄を使わなくなるので、要チェックです。
②ポケットは外側に1~2つ、内側に2つ~4つ
外側のポケットはジッパー付きのものが良いです。私はここにスマホやイヤホン、障害者手帳を入れています。内側のポケットは小さくてすぐ取り出したいものを入れます。印鑑か、飴ちゃんか、ポケットティッシュを入れていることが多いです。
③小さめの鞄に貴重品、サブの鞄に大きいもの
基本のセットがメインの鞄に入りきらない時に、サブの鞄(私はトートバッグを使っています)を用意します。夏場の飲み物、冷房除けのカーディガンのような、イレギュラーな荷物はこちらに入れています。
④ショルダー、もしくは持ち手が長めの肩掛けバック
手に持つタイプは片手が塞がったり、肘の所にかけると痛くなってくるので、あまり歩かない日にしか使いません。
⑤開けるのに2回の手順を踏まなくてもよいもの
ジッパーを閉めた後に蓋を閉めるタイプの鞄のことです。特に大きいリュックかショルダーバッグに多いのですが、二段階がめんどくさくて蓋は常に留まってない状態になって、歩くたびに留め金がカチャカチャ鳴っているなんてことになっていました。
⑥入れるところがよく開く鞄
ジッパーのタイプで、底に対して口が小さいものは物が出しにくく、しまいにくいです。本来の大きさをすべて有効活用できない為、大きさはあるのに全然入らないですし、すべて使うと物が取り出せなくなります。
⑦リュックの横の開く部分
あると便利な感じがしますが、鞄の中が整理整頓できない人が当事者の方には多いと思いますし、大きいリュックは中で物が動きやすいので、目的のものに辿り着くまで時間がかかります。天面から探せるものが一番です。
以上の項目を前提に選ぶと、おおむね使いづらくない鞄が買えます。
まとめ
買ってからの鞄から鞄の荷物の移し替えに悩む方が多いと思いますが、これも昔は苦労するのでついいつも同じ鞄を使いがちでした。今は上記にもあるように外出時に最低限必要なものを自分で把握して、ざーっと移し替えています。頭の中で整理できないし抜けがあるという方は、玄関にチェックリストを貼っておくと良いと思います。
また、まだ導入できていないのですが、バッグインバッグに財布とスマホ以外を入れて、鞄を移すときはその三点を放り込むだけにすると、抜けもなく朝慌てなくて済むだろうと思います。値段がそこそこするので(2000円前後)、とりあえず今は自分で移し替えています。
究極ではあるのですが、財布とスマホと常備薬以外の大体のものは買えるので、忘れたら買うという手法もありかと思います。思い出せる限りのものは詰めて、忘れたら出先で買いましょう。こう思うと家を出る前に踏ん切りがついて気分的に楽になります。
大きいリュックは何でも入るのが私も好きで、一人で出かける時やカジュアルな服を着ている時は使っています。しかし、きれいめの服にはリュックは合わないですし、小さめの鞄が流行っているのでそれに合わせたいと思うことも多いです。華奢なバッグは可愛くみえますしね。発達障害があって特性でしんどくても、おしゃれをしたいという方のお役に立てたら嬉しいです。とりあえずなんとか実践している当事者もいるという事例で貴女の後押しになればと思います。
発達障害