発達障害特有のこだわりは悪者?それとも良い者?
発達障害私は、朝起きたら、毎日必ず同じ事を繰り返すことがあります。例えば、起きてごはんを食べる。これまで聞くと当たり前かも知れませんが、毎回ほぼ同じメニューを食べないと気が済まないのです。お箸もこの箸しか食べれないと決めています。
気が付いたのは実は小学生時代?
今から考えると、この現象の発端は小学生高学年くらいからでした。小学校の勉強は家で殆ど学習しないのに、当時夢中になっていたアマチュア無線の免許の勉強は、今だから思うのですが、ある意味”過集中”そのものでした。それを見た親は、学校の勉強は殆どしないのに、なぜ無線免許の勉強はこんなに頑張るのか?興味の有無でこれだけパフォーマンスが違うのか?今から考えると、ある意味、学びたい分野へのこだわりの始まりだったのかもしれません。言うまでもありませんが、この事により、高校は普通科には進学しませんでした。
日常の問題点
問題は、朝のみではなく昼も同じく、同じ店で同じ物を注文する。それも毎日です。食事のみが問題点ではなく他にも色々現れます。服も大体同じ物ばかりを着用して、靴も、カジュアルとフォーマルの2足くらいしかありません。スーパーに行っても、銘柄指定で買い物をして、食べ物はあれ、飲み物はこれなど、もちろんですがコンビニも80%以上の確率で某チェーン店しか行きません。そこに行くと落ち着き、他の所だと、不安感が出やすいからです。毎回同じ道を通って同じ時刻の電車に乗る。帰りも毎回同じ清涼飲料水を同じ店で買い、飲んで帰る。清涼飲料水も飲まないで帰ろうとするならば、かなりの違和感で苦痛を感じることでしょう。
仕事でもこだわりが影響して…
また、仕事も苦労の連続です。求人はたくさんあるのに、興味の無い仕事は受けようとも思いません。なぜなら、続けることが困難だからです。私は、以前、興味の無い軽作業中心の就労継続支援A型の福祉施設で、自分の好きな「パソコン関連の業務をやってもいいから」と言われ、仕事を始める事にしました。パソコンのネットワーク関連の機器の構築と配線作業をしていたのですが、後に管理者が交代し、「PC関連の業務は一切要らない。軽作業のみを作業してください」と言われ、体調が急激に悪化しました。週末にストレス発散をしていましたが、それでも追い付かず、次第に一時的に意識を失い、作業中に気絶をしかけました。そして、気絶はそこでとどまらず、駅のホームなどでも気絶しかける事が多くなり、危険を感じ退職することにしました。そして、数か月の出来事が実に1年以上も回復するまで時間がかかり、思わぬ痛手を食らってしまった過去がありました。
こだわりの弱点
興味の無い仕事はしないと決心したのですが、そう簡単に自分の希望する仕事の求人は人手不足の現在でも出てくるのは、多くはありません。又自分自身、昔に進学するための受験勉強が全然はかどらず、高校の受験勉強はなんとかいきましたが、それ以降全くはかどらず、短大や大学へ進むための勉強に抵抗があり、結局、自分の好きな専門分野が学べる、専門学校に進む事になりました。今現在も、自分の専門分野は勉強をするなと言われても、隙を見計らってでも勉強に励みますが、逆に興味の無い分野に関しては全くやる気が起きません。
同級生からは、「しょうもないこだわりなんか捨てて、今は人手不足だから、障がいも伏せて仕事したら」と言われます。私もこのこだわりが無かったら、どれだけこの世の中が生きやすいかと思いますが、こだわりを捨てることができません。こだわりという病気?が、かなり自分自身を苦しめていると感じています。
こだわりが生んだ?メリット
しかし、何点か言える事があります。それはこだわりは、一見マイナスばかりの様にも見えますが、高い専門性を生む環境を育むということ。つまり、こだわりの良い面は、そのこだわりの面で実力を発揮出来れば、誰よりも負けない頑張りを見せて成果を上げやすい体質である事、又、過集中というメリットにもデメリットにもなりえますが、実際に細かい作業を任されてもミスを発見できるくらいの集中力や時間を忘れるくらい没頭出来るメリットや自身でも何種類かの資格を取得出来るくらいに専門分野の学習へ、のめり込める事等、それぞれ自分の興味のある分野に進むと一般人並もしくはそれ以上の様々な隠れた能力があったり、私自身は一種の隠れた才能だと前向きに考えています。
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