高血圧症で障害者手帳・障害年金はもらえる?~障害者手帳の場合
暮らし障害手帳の概要
障害者手帳は身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳といった障害を持っている人に対して支給される手帳の総称です。障害者手帳というと支給される手帳全般を示す時もあれば、精神障害者保健福祉手帳のみを示す時があります。
高血圧症で障害者手帳はもらえるか?
高血圧症は、降圧薬の非服用時において、最大血圧が140mmHg以上、最小血圧が90mHg以上の状態をいいます。この高血圧症である場合、障害者手帳は交付されるのでしょうか。
肺高血圧症の場合は、心臓機能の検査所見と活動能力の程度が心臓機能障害として認定されれば身体障害者手帳を得ることが出来ます。肺高血圧症は肺血管の血圧が高い病気で、年齢に関係なく起きる病気で、気付かれにくい病気です。
また、悪性高血圧症も身体障害者手帳1級として認定されます。悪性高血圧症には、腎機能障害が急激に進行し、放置すれば腎不全にいたる場合や腎障害の増悪とともに、脳症状や心不全を伴う場合があります。最小血圧が120㎜Hg以上の高い拡張期性高血圧も悪性高血圧症と認定されます。
それから、高血圧症により、心疾患、腎疾患、脳の障害を合併したものによる障害でも程度にもよりますが身体障害と認定されます。大動脈解離、大動脈瘤、動脈硬化性末梢動脈閉塞症を合併した高血圧も状況によって認定されます。
上記のように高血圧症で認定されるケースについて説明しましたが、単に高血圧のみでは障害者手帳の認定の対象とはなりません。ですので、生活習慣病による高血圧症だけでは取得は難しいかもしれません。
障害者手帳の申請から送付の流れ
高血圧症により取得することが出来るのは身体障害者手帳になります。身体障害者手帳取得の申請をするには、まず、お住まいの福祉事務所もしくは町村障害者福祉担当課に行き、手帳申請のための相談をします。相談を行ったら申請に必要な書類である交付申請書、診断書用紙を受け取ります。受け取ったら、指定医師の診療を受け、診断書を受け取ります。診断書を受け取ったら、お住まいの福祉事務所もしくは町村障がい者福祉担当課に行き、申請します。その後、書類が都道府県で審査されて、手帳の交付が決定します。場合によっては基準に該当せず、手帳が交付されないことがあります。各福祉事務所もしくは町村障害者福祉担当課に手帳が送付され、お住まいの福祉事務所もしくは町村障害者福祉担当課で手帳を受け取ります。これが申請から送付の流れです。申請から交付まで1か月~2か月の時間がかかります。
▶︎続きのページ:高血圧症で障害者手帳・障害年金はもらえる?~障害年金の場合
参考文献
障害者手帳_Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E8%80%85%E6%89%8B%E5%B8%B3
大阪府ホームページ_身体障害者手帳_平成26年3月18日更新
http://www.pref.osaka.lg.jp/jiritsusodan/tetyo/sin-tetyo.html
長野県立総合リハビリテーションセンター
https://www.pref.nagano.lg.jp/rehabili/kose/faq/naiyo.html
アクテリオンファーマシューティカルズ ジャパン株式会社_肺高血圧症
https://www1.actelion.co.jp/jp/health-care-pros/tracleer/ph.page