発達障害の時間管理の苦手さをスマートバンドでカバーする
暮らし発達障害をお持ちの方の中には特性の一つとして時間感覚に問題を抱えている人も多いのではないでしょうか?かくいう私もこの時間感覚の「鈍さ」については色々と悩まされてきました。今回はスマートバンドとスケジュールアプリを組み合わせることで時間管理の苦手をカバーする方法を紹介します。
私の時間感覚の悩み
私の時間感覚についての悩みは大きく分けて次の2パターンがあります。
・約束の時間にいつも5分遅れてしまう、あるいは30分も早く着いてしまう。
・「10分後には家を出よう」と思っていても気が付くと15分経っていて、慌てて家を飛び出す。
など予定通りに行動するため、いつ動き出すか正確なタイミングがつかめないパターン。
・ネットサーフィンをしていると気が付くと2〜3時間も続けてしまい、就寝時間を過ぎてしまう。
・本を読むのに夢中になると食事をとるのも忘れて読みふけってしまう。
など集中してしまうと時間の流れを忘れてしまうパターン。
これらは本人の意識の力だけではなかなか解決できない問題です。私の場合、時間を守れない原因は時間の逆算の苦手さや、他の事に集中してしまうと時間の感覚が頭から抜け落ちてしまう特性がこれらを引き起こしていると考えています。そしてこの悩みを解決してくれるのは「次に何をすべきか」とそのタイミングを教えてくれる存在です。子どもの頃は親にせかされて学校に行き、学校では周りの友達に合わせて行動していたのであまりこの問題は表面化しませんでした。社会人になった今ではそうはいきません。「何かいい方法がないか」と考えていた時、見つけたのがスマートバンドです。
スマートバンドとは
スマートバンドとはスマートブレスレットとも呼ばれており、手首に巻き付けて使う端末です。歩数や心拍数、血圧などを測り、運動や睡眠の記録取るのが主な機能です。多くのメーカーから発売され、製品によっては様々な機能が搭載されています。そのなかでスマートフォンの通知をバイブレーションで知らせてくれる機能が時間管理の悩みを解決してくれました。
スマートバンドを使用してみて
スマートバンドを購入した私はスケジュールアプリに時間を知らせてほしいタイミングを片っ端から入力しました。朝、家を出る10分前、寝る前の30分前、予定の1時間前と10分前、重要な予定は前日の夜にも通知が来るように設定しました。最初はそれでも時間を守れない事がありましたが、通知の数を調整することで次第にそれも少なくなり、最近では急な予定以外で慌てることがほぼ無くなりました。また、仮に予定に遅れる場合であっても前もって連絡を入れることができるようになりました。スマートバンドを使用するまでは時間の流れが読むことができませんでした。重要な予定がある時は常に追い立てられている感じがして落ち着かなかったのですが、今では予定がある日でも心に余裕ができました。
発達障害の特性は本人の努力だけでは改善することは難しいと私は思います。時にはできない自分を責めることもあります。しかし、できない事はできない事と割り切ってしまい、周りの人の協力や自分なりの工夫で乗り切ることが大切です。皆さんも時間管理で悩んでいるならばスマートバンドの利用を検討してみてはいかがでしょうか?