自律神経失調症の改善に効果的な栄養素と食べ物
暮らし自律神経とは「交感神経」と「副交感神経」の2つに分類され、自身の意思とは関係無く、自動的に体の様々な機能を調節する神経のことです。ここでは、ストレスや不規則な食生活などにより引き起こされる自律神経失調症を防ぐ、または症状を緩和するのに効果的な栄養素と食べ物を紹介します。
ビタミンB群
ビタミンB群は神経の働きを正常に保つ働きをします。不足してしまうと自律神経のバランスが崩れやすくなり、また過度なストレスを受けると急激に消費されます。日常的にしっかりと摂取することが大切です。ビタミンB群の中でも、1つ1つのビタミンで効果も様々なので、ここではビタミンB1、ビタミンB2 、ビタミンB6を紹介します。ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える働きを担っており、イライラ、疲労感、記憶力低下、食欲低下などを防ぎます。主な食品は、豚肉、レバー、大豆、種実類(落花生・ゴマなど)、ウナギ、カツオ、卵黄などです。ビタミンB2はアミノ酸・脂肪・糖質を分解する際に必要なビタミンです。主な食品はウナギ、レバー、納豆、卵、乳製品、牛乳などです。ビタミンB6はたんぱく質や脂肪の代謝に働き、脳の神経伝達物質の合成に欠かせません。興奮を抑える働きを持っており、不足するとイライラや記憶力低下などの中枢神経の障害を引き起こす可能性があります。主な食品は、肉、魚、大豆、種実類、野菜、バナナ、レバー、卵黄、黒糖などです。この他にも代表的なビタミンB群には、ビタミンB12、ナイアシン、葉酸、パントテン酸などがあり、これらをバランス良く摂取することが大切とされています。
ビタミンC
身体はストレスを受けると副腎皮質ホルモンを分泌して全身の抵抗力を高めますが、この副腎皮質ホルモンの原料されているのがビタミンCです。ビタミンCが不足するとストレスが消費されずに蓄積されてしまい、またビタミンCは過度なストレスがかかると大量に消費されてしまいます。ビタミンCは水溶性ビタミンでもあるので、1日数回に分けて摂取すると良いでしょう。主な食品は、ほうれん草、ブロッコリー、パセリ、菜の花、キャベツ、ピーマン、イチゴ、グレープフルーツ、オレンジなどです。
必須アミノ酸〜GABA〜
若々しさを保ち元気に活動するために効果的なリコピンを多く含む食品として有名なトマトは、脳や神経をリラックスさせる効果のある必須アミノ酸GABAも多く含んでいます。GABAは脳の様々な機能を調整する神経伝達物質です。脳に血流や酸素を行き巡らせたり、神経をリラックスさせたりと、自律神経を整えるためには大切な成分です。なお、トマト一玉にはGABAがおよそ40〜60mg含まれており、これは1日に必要なGABAの量に匹敵します。
必須アミノ酸〜トリプトファン〜
感情や気分のコントロール、精神の安定に関わるセロトニンの材料となるのがトリプトファンという成分で、これは体内では生成できないので食品で摂取する必要があります。主に、乳製品に含まれます。
カルシウム
神経の伝達と関わりが大きいカルシウムは、興奮やイライラを抑える働きがあります。不眠の解消にも役立ちます。主な食品は、牛乳、乳製品、大豆製品、小魚、ヒジキ、ほうれん草、小松菜、豆腐などです。
ここで挙げたような、自律神経を整える食品を取り入れつつ、バランスの良い食事を摂ることが大切かもしれません。普段何気なく食べている食品にも、自律神経を整えるのに効果的な栄養素が含まれていたのではないでしょうか?美味しく、楽しく、そして健康的な食事を心掛けたいですね。
参考文献
自律神経失調症の症状を緩和する栄養成分と食べ物
https://www.bioweather.net/recipe/forecast/idx_forecast.php?pref=44
食事に取り入れよう!自律神経を整えてくれる食べ物
https://mc-nurse.net