階段を上り下りできる電動車いす「AVEST Launch Edition」が発表される

暮らし

LIFEHUB株式会社はこのたび、開発に力を入れている電動車いす型パーソナルモビリティ「AVEST Launch Edition」の先行予約を開始しました。AVESTが売りにしているのは、階段の上り下りをはじめとした段差への極めて高い適応力。歩行者と遜色ないルートでの移動が可能になるほか、重心調整や外界認識のシステムによって、起伏や遮蔽物の多い道でも安定した移動が出来ます。

階段に適応した電動車いす自体は海外などで既に商品化されていますが、降りる時はバックで移動しないといけない制約がありました。それがAVESTでは降りる時も前進のまま、階段自体も40度の傾斜まで上り下りできるようになりました。

AVESTは2026年の提供開始を目指して開発や生産体制の構築を進めており、現在はプロトタイプを用いて段差や階段やエスカレーターを上り下りする機能の検証を行っています。

価格は150万円で、50台の限定生産。これでも競合する既製品よりは安価で、性能も上回っています。50台限定となるとやはり正式な社会実装には程遠いかと思われますが、レンタルなどで一人でも多くの人が恩恵を受けられるようなビジネスモデルは模索されています。

既に予約されている方々からは「駅員の待ち時間が30分以上など考えなくて済む」「災害に遭っても、この車いすなら生き延びられる」などと期待を寄せる声が上がっています。

「全ての人に移動の自由を」と掲げるLIFEHUB株式会社は、やがてグローバルに活動するパーソナルモビリティ生産社になることを目標としています。AVEST自体にもいずれ、派生種が次々と開発されるそうなので、下肢障害や介護業界などにとって今後も目が離せなくなりそうです。

LIFEHUB株式会社 公式サイト
https://www.lifehub.co.jp/

障害者ドットコムニュース編集部

障害者ドットコムニュース編集部

「福祉をもっとわかりやすく!使いやすく!楽しく!」をモットーに、障害・病気をもつ方の仕事や暮らしに関する最新ニュースやコラムなどを発信していきます。
よろしくお願いします。

関連記事

人気記事

施設検索履歴を開く

最近見た施設

閲覧履歴がありません。

しばらくお待ちください