発達障がい〜神からの贈り物〜

『不安』への対処法(『発達障がい~神からの贈り物~』第79回)

発達障害

画像:Photo by Jack Finnigan on Unsplash

『発達障がい ~神からの贈り物~』 第79回 <毎月10日連載>

発達障害関連を中心にもう自助会を10年ほどしているが、ほとんどの困り事に関連するのが『不安』と言えるのではないだろうかと思う。思い返すと私自身も過去は大きな不安の中でもがき苦しんでいた。今回はこの不安についてお話ししようと思います。

長く自助会を開催する中で、ある時「私は仕事が続かない。将来が不安だ」という意見があった。別の人からは「私は恋愛をしたことがない。結婚できるかどうか不安だ」という意見。因みに彼は比較的安定して就労できているとのこと。

そうしているうちに「ずっと収入が上がらずにマイカーやマイホームが持てない。このままではとても不安だ」という意見。もちろん彼は所帯の大黒柱として働いている。

また、別の自助会では子供の成長が不安だ、子供が独立できるか不安だ、という親の不安。これは家族会でよく聞くフレーズ。

ここまでお読みいただけると私が何を述べたいかお解りの方も多いかもしれない。心に不安を抱く者はその不安が解消されても次の不安が心に宿る。就労できれば恋愛が不安。恋愛ができれば結婚が不安。結婚できれば収入が不安。子供が不安。老後が不安。不安は次々に現れる。

そういう相談をたくさん聞いていると私自身が抱える不安も同じものに見えだしてきた。この不安を拭ったところで次の不安が現れるだけ。心から不安が消えることはない。そんな風に思えてきた。

同時に不安というものはないものにばかり意識が囚われているようにも感じられた。当たり前に思える健康も難病者や身体障害者からみると当たり前でないもの。当たり前にあることへの感謝を忘れないものにばかり意識が集中していた自身の姿が浮かび上がってきた。

そんな経験から、現在では不安に思えること自体が感謝すべきことのように感じてきた。不安があるから成長できるのだ、と。そう思えると不安に怯える必要もなくなってきた。誰にだってきっと不安はあるのだろうから。

元プロ野球選手、世界の盗塁王と呼ばれた福本豊さんは国民栄誉賞を辞退している。その後の人生を楽しめなくなるからと理由で。彼は名声を得ることへの不安を感じたのかもしれない。

同様に名声や財を築いた者もそれなりに不安はあるのだろう。有名人や容姿端麗な者たちにもそれぞれに不安はきっと存在するのだろう。

過去の私もそうだったが、不安に怯える者たちは自分だけが不安だとか、誰よりも不安なのが私だ、ついついそう思いがちになっているのだろう。

不安に心が押しつぶされそうなとき、もう一度自身が持っている当たり前を振り返ってみて欲しい。当たり前が感謝に変わるとき、不安への感じ方も少し変わるだろう。

公式ブログ https://ameblo.jp/suzie-net

Kei(ケイ)スズキ

Kei(ケイ)スズキ

★個人学習塾えるすた講師
★いずみハッタツ友の会代表、高知大学農学部卒
★過去職歴:放送ディレクター、スタジオ・ミュージシャン、カメラマン、道化師、学習塾経営、Webプログラマーなど
★10年の鬱の後に発達障害の診断を受ける。現在はピアカウンセリングサポートにも積極的に関わる。自称『人生を楽しむパイオニア』
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