逆境の24時間テレビ。広報全振りで生まれ変わってほしい。

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Photo by Joshua Earle on Unsplash

系列局の社員が募金を着服していたというスキャンダルの発覚以降では、初めてとなる今年の24時間テレビ。旧ジャニーズ離れの難しさも相まって、未だかつてない逆境に立たされているという見方はありますが、結局なんとなくどうにかなって恙なく終わるのではないかと個人的には睨んでいます。とはいえ、日本テレビと24時間テレビを取り巻く状況は決して芳しいものではありません。分かる限りの現状を整理していきましょう。

女の涙を利用
日本テレビは、自社の番組「ZIP!」内にて24時間テレビに関する不祥事の謝罪などをしました。自社番組の中で言及するだけというのも炎上中にしては不誠実に思えますが、管理職に昇進したばかりの水卜麻美アナウンサーを矢面に出したのもなかなか卑怯です。しかも謝罪に「女の涙」を使ったとなっては、釈明よりも不問にさせたい強引ささえ感じられます。誠意ある謝罪をしたいのであれば、該当の系列局のトップ、最悪でも横領社員を受け入れた人事部の代表がカメラの前に出て謝罪するべきでしょう。

人材にはさほど困っていない
旧ジャニーズの所属タレントを長い間メインパーソナリティーに据えてきた為、今回は代わりの人材がいないのではないかと予想が立てられていました。しかし、ピンズバNEWSの取材によると、お笑いコンビ・くりぃむしちゅーの上田晋也さんが有力視されているそうです。経験も技量も豊富な名司会として知られ、日本テレビの冠番組も持っている上田さんならば、無難かつ安定した人選と素人目にも分かるでしょう。つまり、人材には困っていません。

「救うのか?」への変更
第1回から副題として定着していた「愛は地球を救う」を、今年から「愛は地球を救うのか?」に変更しています。チャリティーとしての本質を見つめ直すのが表向きの理由だそうですが、その裏に込められた感情や思考は誰にも分かりません。ただ、質の低いパロディのような副題が社内で通ってしまったというからには、多少“病んでいる”のではないかと思います。

広報と啓発の役割は残っている

不要論が定期的に囁かれる24時間テレビですが、番組としてのパワーは依然として自他ともに認める水準ではあります。障害者が世の中で当たり前に息づいている存在なのだと、誰にでも分かるように広報と啓発をしてくれるのは、24時間テレビが持つ変わらない役割ではないかと思います。障害者一本でやっている訳ではないのですけれども。

世の中には障害者や困窮者について、表面的な理解すら出来ていないほど不勉強で人生経験の薄い人間がおり、あまつさえインフルエンサーとして発言力を持つことさえあります。日本テレビや番組制作陣には、下劣なセルフパロディで不貞腐れるのではなく、自らに残された役割を再考し生まれ変わる道を歩んでいただきたいものです。

参考サイト

『24時間テレビ』水卜麻美アナの謝罪&副題「愛は地球を救うのか?」にツッコミ殺到 STARTO社はメインなし情勢
https://news.yahoo.co.jp


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遥けき博愛の郷

遥けき博愛の郷

大学4年の時に就活うつとなり、紆余曲折を経て自閉症スペクトラムと診断される。書く話題のきっかけは大体Twitterというぐらいのツイ廃。最近の悩みはデレステのLv26譜面から詰まっていること。

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