「ちゃん付け」での賠償命令からみる、誤学習の恐ろしさ

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Photo by Philippe Yuan on Unsplash

頼みもしないのに流れてくる交流学級体験談でこんな話がありました。
「支援学級から来た知的障害の生徒に、間違った性知識をふざけて教えている男子グループがいた。その生徒は今、山奥の施設に入っている」

どうやら知的障害と誤った性知識が合わさって社会へ出せない存在になったと言いたいようですが、事実であればその男子グループは遊びで一人の人生を潰すという取り返しのつかない悪事をしたことになります。事実であればですけれども。

ただ「誤学習」が直されないまま大人になって問題を起こしたケースと言うのは実在します。最近あった東京地裁での「ちゃん付けセクハラ判決」です。これは、ちゃん付けをはじめ容姿への言及や無断での電報といった逸脱行為がセクハラとして認められたというものです。何か一人歩きして「ちゃん付けしただけでセクハラかよォ!?」と勝手に絶望している読み手が居ますが、多種多様かつ不適切なコミュニケーションが咎められたというのが実像ですね。

被告である上司は、定型健常者として社会に出て働けていた筈ですが、それでも対人コミュニケーションに「誤学習」があって矯正されないまま大人になっていたことが窺えます。大人を相手に「ちゃん付け」で呼ぶのは子ども扱いする侮辱ですし、会社名義で業務上の必然性に乏しいメッセージを送りつけるのは公私混同です。どちらも糾弾されて然るべき誤ったコミュニケーションですが、この上司は善意の感情表現であり相手が喜ぶと本気で思い込んでいた節があります。

きっと「感謝を伝えよう」「見た目を誉めよう」「親近感を持とう」といったものを誤った形で表現し続けていたのだと思います。社会に出て働く定型健常者であっても、誤学習を矯正される機会がなければいずれ取り返しのつかない問題を起こすということがよく分かります。しかし、誰かが遊びで植え付けた誤学習であっても、学び直す機会に恵まれなくても、起こした問題は本人の責任となるのが現実です。嘘を吹き込まれたと今更嘆いたところで、もはやその元凶たちは代償を払ってくれません。

参考サイト

『○○ちゃん』呼びは男性の無意識なマウントか?セクハラ裁判で露わになった職場ハラスメントの境界線
https://news.yahoo.co.jp

遥けき博愛の郷

遥けき博愛の郷

大学4年の時に就活うつとなり、紆余曲折を経て自閉症スペクトラムと診断される。書く話題のきっかけは大体Twitterというぐらいのツイ廃。最近の悩みはデレステのLv26譜面から詰まっていること。

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