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連載コラム2017.5.10

向き合いとは己を知ること、自分を深く知ると自分の生き方が見えてくる(『発達障がい~神からの贈り物~』第6回)

向き合いとは己を知ること、自分を深く知ると自分の生き方が見えてくる(『発達障がい~神からの贈り物~』第6回)
『発達障がい ~神からの贈り物~』 第6回 <毎月10日連載>

皆さんこんにちは、今年のゴールデンウィークは皆さんにとってどんな連休でしたか?好きなことを存分に楽しめた人も多いと思いますが、一方で新たな生活環境に上手く適応できなかった人たちにとってはいろいろと考える良い時間になったのではないでしょうか?

私は発達障がいの自助会や自分と向き合う学習会などを開く中で『自分との向き合い』というものを薦めています。ちょうど新年度ということもあり、『こころの授業』と題した講義も新たにリスタートを言うことで今回は向き合いというものについて深く考えてみたいと思います。

『向きあい』というものは決して自分と向き合うことだけが目的ではありません。仕事との向き合い、家族との向き合い、それ以外に他人との向き合いや道具との向き合いなど、どんなことにでも向き合うことが可能で、そこから様々なものを学ぶっことができます。

しかし向き合いが何たるかを知らずしていくら向き合ったところで余計に迷うだけのことだと思います。そもそも向き合いとはいったい何なのでしょうか?

私は『向き合い=理解すること』と説明しています。例えば仕事との向き合いは仕事についてしっかり理解すること、自分が行う作業だけでなく、自分の役割がその会社でのどういう役割を果たしているのかを知ることによって、会社が求めているものが見え出します。言われたことだけやっている人と、求められていることが解って仕事をしている人に差がでるのは当たり前ですよね。同様に、もうひとつスケールを大きくして、自分の会社が社会で果たす役割を理解しようとしだすと、これからの会社の進む方向が見え出したりします。

しかし、私は最初に自分と向き合うことを薦めています。幾ら仕事と向き合っても自分自身が理解できていない人間には自分が果たす役割は見えてきません。自分との向き合いは全てに先駆けて行うべきものだと考えています。

自分との向き合い、これは自分を理解すること、言い換えれば己を知ること、己を知らずして他を知ることはできません。では自分を理解することとは具体的にどういうことでしょう?

『こころの授業』では2通りの方法を薦めています。一つは自分の好きなこと得意なこととの向き合いです。人より秀ているとかいないとかそんなことは抜きにして自分が好きなもの得意なものをたくさんノートに書きだしてください。書き方は自由です。羅列式でも構いませんし、マインドマップのように関連するものを先でつなげていっても構いません。ポストイットで似たものを集める方法でも構いません。できるだけたくさん書いてください。たくさん書くとだんだん自分が何に興味を持っているのかが見え出すはずです。そこから新たな興味が見つかるかも知れません。上手くできなければそれでも構いません。一旦諦めてまた違う機会にやってみてください。気がついた時にこれができるようになってくると、だんだん自分が見えてくるはずです。

そしてもうひとつの方法、それは嫌いなこと苦手なこととの向き合いです。こちらは少しメンタルの消耗があるのでできれば落ち込んでいない時にすることをおすすめします。方法は先ほど同様、好きなように書きだしてください。こちらもできるだけたくさん。そうするとこちらもやはり自分が苦手なものの正体がだんだん見え出します。正体が見え出すと対策も立てやすくなりますが、無理に対策を立てる必要はありません。まず苦手の正体が見えること、それが最も大切なことです。そして、こちらはその一つ一つに○を付けてあげてください。嫌いなこと苦手なことは誰にだってあります。そんな自分を許す気持ちで『そのままの自分でいいんだよ』と語りかけて、ゆっくりゆっくり時間をかけて許してみてください。許せるものだけでも構いません。できない自分を許せなければ、その許せない自分を許してあげてください。

以上の2つがしっかりできるようになると自分の生き方が見つかってきます。実は生き辛さを持つ殆どの人は自分の苦手なことにばかり意識が向いてしまっていて、苦手な領域で人並みになろうとエネルギーを使い果たしています。誰にだって得手不得手はあります。人並みに努力しても上手く行かないから苦手なのに、その苦手を何とかしようしようとして疲れ果てている人ばかり見かけます。勝負すべきは苦手なことでなく得意なこと、もしくは好きなことで良いのになかなかそちらに意識が行きません。だから、上記の2つの向き合いの方法が有効だと言えるように思います。

この向き合いの方法はできない自分を受け入れることと、自分らしさを見つける両方に有効な方法で、何度も何度も繰り返すうちにどんどん深まってきます。やり方も自分にあった方法が見つかればそれが最良です。私の講義では様々な方法についての解説も行いますが、結局は方法論より向きあう時間の長さが有効だと感じています。

季節的にはこころがどんどん開放されだす良い時期だと思います。みなさん、この機会に自分としっかり向き合って本当の自分の生き方を手に入れてみませんか?


★公式ブログ:アスペ先生の独り言 http://ameblo.jp/suzie-net
★動画配信:さかいハッタツchannel http://twitcasting.tv/f:1418189018212502/

ライタープロフィール
Kei スズキ
Kei スズキ

1969年大阪府泉大津市出身 高知大学農学部卒
ディレクター、スタジオ・ミュージシャン、道化師、学習塾経営など仕事は長続きしないながらも様々な分野に挑戦、一方で離婚を経験したことから10年の欝を経験。そののち2013年に発達障害の診断を受ける。現在はさかいハッタツ友の会の自助活動を中心に、自身の経験を活かし、発達障害者の生きがいや生き方についての啓発活動を行う。

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