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連載コラム2016.8.27

アウトサイダーアートとは?何にもとらわれない芸術

アウトサイダーアートとは?何にもとらわれない芸術

出典:http://www.photo-ac.com

【導入部・本文】
近年、国内ではアウトサイダーアートの人気が高まりつつあります。本記事では、国内外のアウトサイダーアートとはどのように作品を産み出し、どういった手順で世に送り出されるかを知るきっかけになれば幸いです。

【本文】

アウトサイダーアートとは?



アウトサイダーアートは、芸術に関して教育を受けず、流派や流行にとらわれずに自然に表現された芸術作品のことをいい、アウトサイダーアートを生み出す人のことを「アウトサイダー・アーティスト」といいます。

1945年に、フランス人の画家であるジャン・デュビュッフェが精神疾患患者などが何もとらわれずに創った芸術を、フランス語で「生の芸術」を意味する「アール・ブリュット」と名づけました。そして、イギリス人のロジャー・カーディナルが「アール・ブリュット」を英語で表現する時に生み出した言葉が「アウトサイダーアート」です。

本来、「アウトサイダーアート」という言葉が指すものは、美術教育を受けずんに独学で作品を作り続けた人や、それまで芸術に触れなかった人が初めて取り組んだ作品の事をいいますが、一般的には知的障害者や精神障害者が描いた絵画のことを指すと思われていることが多いです。


日本と海外のアウトサイダーアート



日本のアウトサイダーアートは、福祉の分野が大きく関わっていて、現在では知的障害者による作品が中心となっています。1995年からエイブル・アート・ムーブメントという運動が起こり、障害のある人などの芸術活動をサポートし、作品を発表する場の提供などを行っています。

最近では、福祉施設で「美術教育」はしない傾向があります。エイブル・アート・ムーブメントから10年経ったあと「教えてはいけない」という考え方が広まりました。障害のある方がのびのびと自由に作った作品を受けとめる構えが日本中の施設でいき渡っています。中には美大卒の人を雇用し、障害者の作品が世に出すことを促しています。

アウトサイダーアートの市場は、海外だと成熟していてそれ専門のギャラリーや定期刊行誌があり、作品を買い取ってもらい生計する障害者もいます。しかし、日本では市場はまだまだ未成熟です。というのも、まだ専門に取り扱うギャラリーはごくわずかなのと、これまでは国内の美術館にアウトサイダーアートの展示に消極的だったからです。

日本でのアウトサイダーアートで最も代表的なものは、山下清の作品です。彼には病気の後遺症で知的障害と軽い言語障害がありました。そして、養護施設でちぎり紙細工を始め、美術について学ぶことなく作品を生み出し、放浪の旅に出て各地の景色を作品に残しました。

また、アウトサイダーアートには含まれませんが、現代美術作家である草間彌生も、統合失調症による幻覚や幻聴から逃れるために、幻覚や幻聴を絵に描きとめたことが絵を始めるきっかけだったということも知られています。


アウトサイダーアートに触れられる場所



はじまりの美術館(福島県耶麻郡猪苗代町)

もうひとつの美術館(栃木県那珂川町)

ボーダーレス・アートミュージアム NO-MA(滋賀県近江八幡市)

みずのき美術館(京都府亀岡市)

藁工ミュージアム(高知県高知市)

鞆の津ミュージアム(広島県福山市)


この他、各地の美術館などで展覧会が開催されています。ぜひ足を運んで、いろいろな作品に触れてみて下さい。



ご覧になっていかがでしたでしょうか。もし、気に入られたら彼らの生き様が刻まれた作品を上記の美術館などで鑑賞してみませんか。2020年東京パラリンピックで、より彼らの作品が世間一般に知られ、多くの評価を得ていくのは待ち遠しいですね。

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障害者ドットコムニュース編集部
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