B型作業所を利用して考えたこと、変わったこと。

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出典:Photo by Joshua Earle on Unsplash

障害者ドットコム編集室に利用者として入所し、2年と少し経ったでしょうか。わたし自身、30代最後の1年として進んでいく方向を考えたことで、色々な心境の変化がありました。

「コラムとして」とは少し趣旨から外れてしまいますが、ドットコムで過ごしたことから得られたことなので、これもひとつのB型作業所の良いところかと思い、記事にします。

前向きな言葉

入所してからしばらくして、日常的に接するスタッフさんや相談員さんも最初とは代わったりしました。そこがまず大きな変化でした。

日々の作業に対してだけでなく、将来目指す一般就労などに向けての体力づくりであったり、週1回だった通所を2回にし「今後はもっと増やそう」など話すことがありました。

わたしはそれまで漫然と過ごしていて、頭の片隅には「このままコラムを書いてるだけでいいのかなあ」と考えることがあったので、とても刺激になりました。

何を目指すのか?

わたしには夢がありません。いや、無かった、というべきかもしれませんが。

今までの人生で販売業や工場での作業、飲食店など色々な経験をしてきました。自身の長所だと思うのですが、どんな仕事に就いても、ある程度は仕事を覚えることができるのが自慢でした。

しかし、それが悩みの種でもありました。

「わたしは何になりたいのか?」

それを自分に問い続ける人生でした。それが、障害者ドットコム編集室でコラムを書くこと、記事のためにネタをしっかり勉強すること、スタッフの皆さんとしっかり話すことで、芽生えた気持ちがありました。

「わたしは障害者の役に立ちたい」

夢を形に

障害者の役に立つ、と言っても色々な仕事があります。それがまだふわっと固まっていない状態なのですが、障害を抱える方や、高齢で日常生活に苦労されている方の力になれたらいいなあと漠然と考えています。

例えば介護関係もひとつの選択肢ではあります。障害者というくくりからは少し変わってしまいますが、わたしの中では知人の介護に触れた経験や、高齢で手足が不自由な母と生活していることから、要介護の高齢者も肉体的にはある種の障害を抱えていると考えているので、それもひとつの障害者への貢献かなと思っています。

なりたい仕事の大枠が決まったことで、その中でどのような職種を目指すのか?というもう少しコンパクトな内容を決めることが必要になります。

B型作業所を利用して変わった自分

わたしが今回このような考えに至った中で感じたこと、それが「これこそがB型作業所のチカラなのかな」ということです。それに加え、コラムを書くために色んな障害について勉強したことが、良い方向にはたらきました。

一番は、色んなスタッフさんと関わって、未来の話をすること。それがわたしには大きな刺激でした。今までわたしは未来を考えることから逃げていたんだと思います。

「将来の一般就労に向けて、まずは歩いて体力を付けましょう」「少しずつでも通所作業できる日が増えたらいいですね!」と励ましてもらえることが、こんなに自分に力を与えてくれるとは思いませんでした。

まだ自分の中ではひっそりとくすぶっている炎のカケラみたいなのがあったんだと気付くことができました。

未来はわたしの手の中

今年1発目の記事で、普段のコラムとは違う感じのことを書いてみました。ほぼ決意表明、日記やブログのようなものです。

ですが、B型作業所に入ってみること、障害者ドットコムで作業することでここまで大きく自分が変われたことを発信したかったのです。

入所したときにうっすらと感じた自分の変化。それがいまではハッキリとわかります。

最初に決めたペンネーム「新井一生」は、ここから新しい一生に変えてやるという希望でした。

B型作業所に行ってみたいけど、むずかしそうだからやめておこうかなあ、と考えている障害者の方がいらっしゃったら、是非ともお近くの作業所を見学したりすることをオススメします。

もしかしたら、新しい夢が見つかるかもしれません。

新井 一生

新井 一生

社会人になってからパニック障害、統合失調症などを患った精神障害者。
精神病になってからも沢山の失敗を経験しながら、なんとか生きている。
好きなものはゲーム。

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