双極性障害~躁うつの予兆、症状、対処法
双極性障害(躁うつ病)出典:Photo by Alina Grubnyak on Unsplash
テンションが高く、元気すぎるように見える「躁」と、気分の落ち込みで苦しむ「うつ」を繰り返す病気、双極性障害。9年間共存してきた私が、その予兆、症状、対処法についてお話します。
躁の予兆
普段より饒舌になり、知らない人に話しかけることもあります。音に過敏になって眠りが浅くなりますが、疲労感を感じません。夜中でもいきなり友人に電話やメールをして困らせてしまいます。
躁の症状
ベッドに入っても次から次へとアイデアが浮かんできて眠気がこず、短時間睡眠(2~3時間)を連日続けても疲れません。明るい考えが次々に浮かびますが、どれも冷静に考えると非現実的なことです。理由もなく気分がよい日が3日ほど続きます。
また購買欲の向上で、大小関わらず浪費をしてしまいます。注意も散漫になりミスをするようになってしまいます。このような症状が出てくると「躁状態に入った」と私は判断します。
躁の対策
眠れなくても早い時間からベッドに行くようにして、耳栓かイヤホンで聴覚過敏に対処します。浪費を防ぐために買い物はしないようにします。普段からクレジットカードを使わないようにするのも、よい方法です。疲れに気づき難くなっているので残業はしない方がいいです。
うつの予兆
疲れやすく、毎日のようにお腹を下します。集中できず失敗を繰り返します。また、通勤時に音楽を聴かなくなります。テレビゲームもつまらなく、ストレスに感じるようになります。
私の場合、タスクが溜まってくるとうつ状態になりやすいです。
うつの症状
気分の落ち込みがずっと続き、お酒を飲んでも明るい気持ちになりません。何をしても楽しいと思えなくなります。感情、やる気、集中力がなくなり、会話が頭に入ってこなくなります。
人と関わりたくなくなり孤独を好むようになります。睡眠は過眠になり、普段の2倍ほど寝ます。
うつの対処
その時に出来るタスクをこなします。先のことを考えて不安になっても無意味なので、今の事だけを考えます。また、親しい友人と話すと気が楽になります。
以上のように、躁とうつでは真逆の症状が起こります。このような気分の入れ替わりを繰り返す(それぞれ躁転、うつ転と呼び、切り替わる期間は人によります)病気が「双極性障害」です。双極性障害は長い時間をかけて投薬治療が必要です。そのため、一生涯付き合っていくつもりで自身の病状を理解することが重要です。特に躁状態のときには友達や財産を失うなど大きな失敗をしがちで、うつ状態になるとその失敗を後悔して苦しみます。
治ったと思って自己判断で治療をやめずに、根気強く続けていくことが重要です。
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