自閉スペクトラム症の影響~なぜ私は仕事が続かなかったのか
発達障害 仕事出典:Photo by Alex Kotliarskyi on Unsplash
私は自閉スペクトラム症という障害という障害をもっています。その障害の影響と私の職歴を振り返り「何故続かなかったか」を自己分析を行いたいと思います。
私の職歴は、以下の内容です。
・農家の野菜の収穫と出荷(2週間ほど)
・郵便物の仕分け(1日)
・マラソン大会のスタッフ(1日)
・車の洗車とコーティング(1ヶ月)です。
すべて長続きしませんでした。
初めての仕事
初めての仕事は10年くらい前にいった、農家の野菜の収穫と出荷の仕事です。季節は冬でした。
力仕事でしたが、農家の人と2人だけの仕事でした。いつも、作業スピードが遅いと怒られていました。「遅い」といわれたことに納得できませんでしたが、農家の人に、それを伝えられずに不満を溜めていました。その不満と腰を痛めてしまったこともあり、2週間で辞めることになりました。
今思うと、怒られて居心地が悪くなって、辞めたという形になります。
1日だけの仕事……郵便物の仕分け、マラソン大会のスタッフ
次の仕事は8年くらい前にいった郵便物の仕分けです。登録制の派遣会社での1日だけの仕事で、会社向けの郵便物を検品・出荷準備をおこないました。この仕事は速さを求められることがなかったので、やり遂げることができました。
同時期にマラソン大会のスタッフもしました。登録制の派遣会社で1日だけの仕事です。大阪城公園の外周を走る参加者が、道を間違えないようにわかりにくい場所に立ち「こっちに真っすぐ来てください」と拡声器を使って呼びかけるという内容でした。
どちらの仕事も仕事内容は簡単でした。淡々と業務をこなせ、苦痛を感じることなく仕事ができました。
車の洗車とコーティング、1番長く続いた仕事
一番最近の仕事は去年の夏にいった、車の洗車とコーティングの仕事です。具体的な内容は、車に噴射機で泡をかけ、専用のスポンジで磨き、水の出る噴射機で洗い流して、専用のクロスで拭き取ります。次に仮止めテープで窓の枠、ヘッドライトの外枠、エンブレムの淵を埋めてその後、機材を使いコーティングを削り、専用のクロスで乾拭きします。最後にコーティング剤をスポンジで塗って完成です。
その中で私は洗車と、仮止めテープを貼る作業をおこなっていました。初日の思い出は、いきなり「洗車をしてくれ」といわれ、「どういう風にしたらいいですか」と質問しても「やってみればわかる」といわれてしまい私は不安を覚えたことです。
辞めた理由は、作業がわからない不安で何度も休みがちになり、遅刻や欠勤が増えたためです。しかし、直接的な原因は、私が頼まれた作業をせずに帰ったことを社長に怒られたからです。始めてから1ヶ月目のことです。
まとめ
農家の仕事と車の仕事は怒られて居心地が悪く、辞めるという結果が共通の出来事です。
怒られる原因は私にあったと思いますが、私は怒られたことを納得できず辞めてきました。私の問題は「納得できない」気持ちを抑えられない部分にあったんだと思います。私は納得できなくても伝えることができませんでした。また、私はわからないことがあっても「質問しすぎてるかも」などと考えて、自分で勝手に判断し行動してしまっていました。このことも問題の1つです。
自閉スペクトラム症の症状に「人の気持ちを推し量ることが苦手」「言葉の意味やニュアンスを理解することが苦手」というものがあります。私が納得できなかった出来事も、相手の言葉の意味やニュアンスを私が理解できずに起きたのかもしれません。また、もう1つの問題に関しては、報告・連絡・相談に積極的に取り組むことで解決できそうです。
私は現在、就職に向けて、就労移行支援事業所で私の障害特性を知り、スタッフと積極的な報告・連絡・相談を含めた訓練をしています。
仕事をするうえで、自分の特性を知り、問題解決を図ることも重要だと思います。このことは、仕事だけではなく他のことでもそうかもしれませんね。
参考文献
【自閉症スペクトラム障害について | メディカルノート】
https://medicalnote.jp/
自閉症スペクトラム障害(ASD)