自閉症スペクトラムを持つ私の学生時代とこれから

発達障害

出典:Photo by Karsten Würth (➡️ @karsten.wuerth) on Unsplash

私は高校2年生の終わりころに体調を崩して、心療内科を受診し「自閉症スペクトラム」と診断されました。このコラムでは私の学生時代と今後について紹介しようと思います。

高校生時代の危機

私は高校2年の終わりごろに、目まいと微熱が症状として最初に現れました。

その後、耳鼻科にいき「目まいが起こっている」といわれ、薬を処方されました。その時に脳の興奮を抑えるジアゼパムという薬も処方されました。それを飲むと目まいや微熱が治まりました。

しかし、その薬に異変を感じた母が私に心療内科を受診させました。そこで「それはとてもきつい薬だから、今すぐやめて、別の薬にしましょう」といわれ、別の薬を処方されました。やめてから体調をまた崩しました。そこで何回か心療内科に通ったところ「自閉症スペクトラム」と診断されたのです。

最初の薬をやめてからは、あまりの体調の悪さに学校に通えなくなりました。いける日があっても半日が限界です。私が通っていた高校は進学校だったので、それなりに良い大学を目指していたのですが、学校にいけなくなったのが原因で、大学のランクを落とさざるをえない形になりました。とても残念でした。

それでも、先生方の支えでなんとか高校は卒業することができ、大学も無事に決まりました。

自閉症スペクトラムとは?

主治医から「自閉症スペクトラム」と診断されたころ、私は障害について何の知識もなかったので、インターネットでいろいろ調べました。調べた結果、私の特性とすごく当てはまっている項目がたくさんあったのです。

例えば「コミュニケーションが苦手」「自分なりのルールにこだわる」「1人でいることを好む」「環境の変化に苦痛を感じる」おおまかに見るとこれらの項目が私に当てはまっていました。

当時の私はコミュニケーションが本当に苦手で、親しい友人はできませんでしたし、会話をしていても、なかなか話が続きませんでした。そのため、1人でいることが多かった気がします。しかし、1人でいることにあまり苦痛は感じませんでした。

その後

なんとか大学に進学した私。しかし、人間関係が上手くいかず、仲間外れにされることが多々あったため、それに耐え切れず中退を決意しました。なぜ被害者の私が中退して、加害者の人達が呑気に大学を続けられるのかということに対し、苛立ちを覚えた時期もありました。

大学を中退してからは、就労移行支援に通っていて、今も通っています。そこでは、PCスキルを身につけたり、様々な講座を受けることができ、資格を取得することができます。また、コミュニケーションを取る練習もできます。そのおかげで、今ではあまり人とコミュニケーションをすることに対して抵抗を感じなくなりました。むしろ、コミュニケーションの楽しさもわかった気がします。

今は就職活動中ですが、よい会社と巡り合えるように頑張っていきます。

ゲーマーのたろ

ゲーマーのたろ

自閉症スペクトラムをもつ20代の女性。ゲームやアニメが好きで、休みの日は長いときでは6時間程ゲームに没頭しています。最近iPadを購入し、ゲームが上達するように日々練習をしています。現在は就労移行支援に通っており、就職活動をしています。

自閉症スペクトラム障害(ASD)

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