手話を覚えてみたいと思った37歳の夏

身体障害

出典:Photo by Clay Banks on Unsplash

障がい者向けコラムを書いたり、読んだりすることが増えると、今まで自分が触れてこなかった障がいにも触れる機会が増えてきました。

とはいうものの、まだ直接的な接触があるわけではなく、インターネットで見聞きしたものがほとんどになりますが。

そんな中でひとつ、聴覚障がい者の方と触れ合った場合に自分はいったいコミュニケーションが取れるのか?と疑問に思いました。

筆談という手段もありますが、せっかくなので簡単なものから手話を覚えてみようではないかと。何かを始めるのに遅すぎることはないはずです。

簡単なものから覚えよう

何はともあれ挨拶から。

「こんにちは」や「さようなら」を覚えるところから始めました。

インターネットで画像などを検索し、自室で鏡を見ながら練習していますが、致命的な欠陥として「どの程度正しくできているかわからない」という問題に直面しました。

この問題に関しては「動画で勉強するのがいい」という結論にいたりました。

手話は手で話すだけではなかった

手話を少し勉強するうちに、今まで知らなかったことが色々と見つかります。

中でも「表情をつける」ということが、なるほど!と思ったところです。

「すみません」の手話に申し訳なさそうな顔をしたり「おつかれさま」の手話に困った顔をして「大変な作業だったよ」といったニュアンスをつけ加えることです。

これに関しては本当に目から鱗で、ただ手の動きだけで表現すると思っていた手話が、全身を使って表現するものだったんだと見方が変わりました。

実際にやってみて

ネットで調べながらにはなりますが、少しずつ練習をすることにしました。鏡を見ての練習も悪くないのですが、手話は「会話」なので相手がいた方が捗ると思いました。

そこで、同居している母に協力してもらい、資料を見ている母にちゃんと伝わるか練習しました。

そんな中で、78歳と高齢の母も少しですが手話を覚えることができたのです。

少しずつ

手話を少し覚えたからといって、いきなりテンポよく会話できるわけではありません。

頭で考え、行動し、また相手の手話を頭で理解しなければなりません。

普段の口頭での会話は、そういったステップを超高速でおこなえていると思うのですが、覚え始めた手話ではこれが難しい!

ですが、覚えていくのが楽しい気持ちはとてもあります。

また、今後自分が聴覚障害の方と触れる機会ができたり、自分や家族が聴覚障害になった場合にこの経験が活きてくるかもしれません。

やはり「何かを始めるのに遅すぎるということはない」といった感じです。

みなさんも簡単な挨拶から、一緒に勉強しませんか?


出展:手話での日常会話を覚えてみよう!「こんにちは」「ありがとう」などの伝え方は? https://www.suretalk.mb.softbank.jp/

新井 一生

新井 一生

社会人になってからパニック障害、統合失調症などを患った精神障害者。
精神病になってからも沢山の失敗を経験しながら、なんとか生きている。
好きなものはゲーム。

身体障害

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