ゆってぃ「パニック障害」診断と、「民度最低」と言われたヤフコメの見せる優しさ
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Photo by Ian Taylor on Unsplash
ピン芸人のゆってぃさんと、その妻でグラビアアイドルの石川あんなさんが、夫婦揃ってパニック障害の診断歴があることについてYahoo!ニュースの取材で答えました。どちらも診断のきっかけはコロナ禍真っ只中の2020年8月。ゆってぃさんはラジオ局の収録中に決定的な違和感を持ったといいます。
その日収録ブースに入った時から感じていた「嫌な感じ」が収録中に強まり、周囲の壁が迫ってくるような感覚に陥って、収録にも集中できず途中退席することとなりました。10日前には石川さんも仕事帰りの電車で同様の感覚を持ったと聞かされ、やがて二人とも「パニック障害」の診断を受けました。
パニック障害には「予期不安」があり、症状が酷いと予期不安のせいで電車に乗れなくなったり狭い収録ブースに入れなかったりすることがあり得ます。ただ、ゆってぃさんは早期発見と的確なアドバイスもあってか、重症化せずに済みました。それでも、自他共に認める“陽キャ”で「いい加減」の自認もあるのにパニック障害の診断を受けたことには率直に驚いていたようです。
早期の発見と治療の甲斐あって重症化はしませんでしたが、それでも学びのある出来事だったことが取材への返答からも窺え、特に「実は自分も発症したことがある」という人が多かったことを実感したそうです。最後は持ちネタと絡めながらこう締めました。
「小さいことは気にするな、と言いたいけど、小さいかどうかはその人が決めるもの。一つだけ間違いなく言えるのは、病院に行くことを怖がらないでください。そして誰でもなる可能性があるということは広く知られてほしいと思います」
さて、元記事の媒体がYahoo!ニュースである以上、そのコメント欄も民度最低と悪名高い「ヤフコメ」である筈ですが、実際に見ると意外と優しくてビックリしました。こちらの要求水準が低かったのもあるでしょうが、自己責任論や差別発言の類が少なく、症状に苦しんだ体験談が上部を占めていました。ちなみに、生涯有病率は1.7%だと言われています。
多様性AIという効果があるのか分からない代物が稼働しているからなのか、パニック障害には意外と理解があるのか、理由は分かりません。ただ、これが知的障害や統合失調症になると反応は違ってきます。多様性AIとやらが動いていながら「昔は障害児を間引く『闇の婦人科』が存在した」というオリジナル小説の設定みたいなコメントが上部に来ていたこともありました。もしかすると、パニック障害に“他害”のイメージがないからこそヤフコメさえ優しいのかもしれません。正直、民度の低さで言えばXや5chも大概ですし。
参考サイト
収録中に「周囲の壁が迫ってきた」“陽キャ”の芸人ゆってぃがパニック障害と診断されて
https://news.yahoo.co.jp


