障害者手帳を提示して「ゴッホ展」を見に行きました。
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出典:Photo by LILI VELEZ on Unsplash
先日、母といっしょに大阪市立美術館に「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」に行ってきました。
母がゴッホの絵を見たいと言っていたのと、通常2200円の入場料が障害者割引で無料で観覧できることもあり、高齢の母の老後の願いを叶える計画のひとつとして採用しました。
わたしと母は大阪市立美術館がある天王寺にはよく足を運んでおり、美術館の近くも通ることがあったので移動の不安はありませんでした。
内容に関しては、ゴッホの絵自体もいくらかありましたが、ほとんどはゴッホが生前に収集していた絵や、ゴッホと関係の深い画家さんの絵が多く展示されていました。
かの有名なゴッホの自画像を見ることができたのはとても嬉しく、刺激的で、普段の生活とかけ離れた体験に脳が良い意味でザワザワしていたのを感じました。
そのゴッホ展の、絵の感想以外の部分を、少し書いてみようと思います。
親切な対応
まず初めに言いたいこと、それは「スタッフさんの対応が素晴らしかった」ということです。
母はリウマチに伴う筋痛症で杖をつきながらの歩行となっています。そんな母と共に入場列に並んだりしているときに「大きい階段がありますので、よろしければこちらのエレベーターをお使いください」と、通常ルートから外れたエレベーターに案内してくださいました。
これはもちろんわたし達だけの特別な対応ではなく、他の車椅子の方や介助者の方なども利用されていました。
全員がスムーズに入場できるシステムなどももちろん助かりますが、こういった臨機応変な対応は本当に嬉しくなりました。
大混雑の館内
わたしが最終日に行ったこともあってか、館内に入ってからは尋常ではない混雑でした。人と人が押し合い、絵を見るにも人をかき分けてなおギリギリ見られるかどうかでした。
満員電車のような混雑で、車椅子の方やベビーカーの方も多く、泣いている赤ちゃんやざわついた館内のようすに、わたしは久しぶりにパニック発作を起こしそうになりました。
幸い、各所にベンチのようなものが設けられていたので母の足を休める意味も含めて、自分の呼吸を整えることはできました。
予約の段階で「まだ十分に空きがある」という意味合いの○マークで予約したのですが、これは本当に余裕があるのか?と思えるほどのすし詰め状態に、美術館ってこんな感じなのかなあと少ししょんぼりしました。
まだまだ続く思い出づくり
母もリウマチや筋痛症で歩行が難しくなってきて、段々ともはや健常者とは呼べないようになってきたように思えます。
そんな母と外出する機会が増えたことで、色々な施設のバリアフリーの進化した部分や、スタッフさんの対応の親切さに驚かされることが多くなりました。
これからもどんどん新たな思い出作りをしていく予定ですし、このあとには後日、母とふたりで行った大阪万博のレポートも書く予定です。
歩行困難な母と、人混みが苦手なパニック障害のわたし。どこまでのことが出来るかわかりませんが、多くの方々や自治体のサービスに助けられながらの冒険は続きます。


