自閉症スペクトラムと二次障害
発達障害出典:Photo by . MCLT on Unsplash
私は自閉症スペクトラムで二次障害も持っています。独特のこだわりや多動性、そしてうつ病です。症状はとても苦しく、想像を絶します。自殺未遂を試みるほど酷くなったこともありました。そういた症状に対してどういった対処をするべきか私の経験から説明していきます。
強すぎるこだわり
私は自閉症スペクトラムの症状として強いこだわりや多動性があります。具体的な内容としては、自分の身体の審美的な問題です。例えば、老化で身体が老いていくことに対して病的な恐怖心があります。さらにニキビなどの皮膚疾患が出ると、どうしようもなく気になりだします。ずっとその部分が気になってしまい、一日中鏡と向き合っていることもありました。さらに家の老朽化も心配になり、何度も屋根裏に上って家の柱を見に行きました。また多動性としては、家の中を何の目的もなくさまよったり、階段を上ったり下ったりしていました。両親は「そんなに心配するな」と言うのですがそれでも気になっていました。この症状は精神的にもとても辛く、心身ともに疲れ果ててしまいました。そんな状況を見た両親は、「気分転換に」とよく車で外に連れて行ってくれました。
対処方法
うつ病や独特のこだわり、また二次障害のために周囲に理解されず日常生活を送れない人も多いです。対策として抗不安薬や抗うつ剤を服用することで、症状を改善できます。私も現在、抗不安薬や抗うつ剤、そしてADHDの薬を服用しています。この薬が効いていることで、意思疎通などが多少困難でも日常の趣味や生活を楽しめています。
しかし残念ながら、抗不安薬や抗うつ剤は種類が多く、合わない人も多いです。私も薬を3回ほど変えました。これは主治医の先生と相談しながら合う薬を決めていくことが大事です。
また私の場合、趣味に没頭している時は症状が緩和されます。趣味やストレス解消法を見つけることも大切です。
普通の日常を送るために
普通の日常を送るためには、その行動や考え方が正常の範囲なのか、障害のためなのか区別することが大事です。私は自閉症スペクトラムの治療に専念していたので、こだわりの症状は障害とは無関係だと思っていました。主治医に相談をしてようやく病気の一部だと分かったのです。 では、改善するにはどうしたらいいでしょうか。私の場合は、些細な事でも主治医の先生に相談することが近道でした。しっかりと話を聴いてくれて、適切なお薬を出してくれる先生に出会ってください。それが症状の改善と、平穏な日常の第一歩です。
自閉症スペクトラム障害(ASD)