統合失調症、気分障害と診断されるまでの日々~ありのままの自分

統合失調症 その他の障害・病気

出典:Photo by JOHN TOWNER on Unsplash

統合失調症、気分障害の発症当時、私は大学生であり、以前から気持ちの上がり下がりが激しく、自分の感情を上手くコントロールできないでいました。

それでも大学には通っていたのですが、いつの日からか周りの目を気にするようになり、次第に外出もできなくなって、引きこもりがちになりました。そんな日々の生活を振り返りたいと思います。

大学にいけなくなった日々の生活

当時私は大学3回生で、大学は自宅から1時間半かかるところに通学していて、大学では友達もおり授業も真面目に受けていました。また、高校生の時から働いているスーパーマーケットの総菜売り場でのアルバイトもしていました。

そんな生活を送っていると、ある日眠れなくなり、翌日まで起きて朝から大学に通う日が出てきたのです。そして前日眠れてないこともありすぐに寝つけました。

そうした生活が1週間に2度起こるようになり、だんだんその間隔が短くなり「1日徹夜で次の日に眠る」を繰り返すようになっていきました。

次第にイライラする日が増え、ささいなことでもすぐに怒るようになり、日々の生活に支障をきたし始めました。

そのころから不眠のほか「周りの視線が気になる」「他の人が話しているのを自分の悪口だと感じる」といったことが増え、徐々に家族とも会話しなくなり自分の部屋に閉じこもるようになりました。

心療内科にいくきっかけ

自分の部屋に閉じこもるようになった最初の1か月は、親も心配をしたり大学にいかなくなったのを咎められる日々が続き、私は自分を責めるようになってしまったのです。

そうした中でも親は私を助けようと、さまざまな機関に連絡を取り、そんなある日、親は市の職員から予約をせずに行けるクリニックを聞き私に受診するように促しました。

心療内科を受診してみて

私はいざ受診となると抵抗感もありましたが、自分でも何か変えなくてはと思い心療内科に受診しました。

クリニックの先生は今現在起こっている症状を1通り聞き、不眠症だということで初回は3種類の薬をもらいました。

しかし、薬を飲んでも眠れなく、もんもんとした日々が続き、1週間後にまた心療内科に受診しました。

その日は今までよりも強い薬を処方され、すぐに眠りにつけたのですが、次の日は、ぼうっとしたまま1日が過ぎてしまい、1週間後にまた心療内科に受診することになりました。

3回目の受診では、今までよりさらに強い薬を処方され、すぐに寝つけ朝も気分良く起きることができました。しかし、その薬を飲み進めると副作用で体重が10㎏増えしまいました。それでも、今までよりも明らかに自分の体調が良くなったことを実感したのです。

体調が良くなり始めたころ、市の福祉職員の方と電話する機会ができ、今の気持ちなど10分ほど話しました。

自分を受け入れてくれている感じがして、次回また電話をすることが決まりました。その日から「他の人と話しても大丈夫だな」と自信が持てるようになり、外に興味を持ち始めたのを覚えています。

そんなある日、大学の友人からメールがあり「近くに来てるから会おう」と誘われました。後日、車で近所まで来てくれたので、車の中で話しました。実際に会ってみるとホッとして、私は今までのことを話すことにしたのです。

友人は私の話をしっかり受け止めてくれ「話してくれて良かった」とも言ってくれて、その後また友人と連絡を取るようになりました。

それから少しずつ外部との繋がりができたころ、事件は起きました。

父親との衝突~今の病院との出会い

外部との繋がりはできたものの、引きこもりからは脱出できず、自分の部屋に閉じこもっていました。それを見かねた父がついに怒り、言い合いになりました。

父は私の気持ちが理解できなく手を上げようとしたので、私は感情的になりとっさに台所にあった包丁で、自分の腕を傷つけてしまったのです。すると母が止めに入り救急車を呼びました。その時に運ばれた病院に転院し、1か月間入院することになりました。

初めの2日間は「他人に危害をくわえる恐れがある」ということで個室に入りました。その間に院長先生と「面談をしたところただの不眠症ではなく、統合失調症を発症しているのではないか」ということで薬が変わったのです。

しかし、薬が変わると今まで眠れていたのがまた眠れなくなり、消灯時間を過ぎても1、2時間ほどソワソワし落ち着かず病院内を徘徊してしまいました。巡回でまわっていた看護師さんに見つかり病室に連れ戻されようやく寝つけました。

3日後ぐらいから薬が効いてきたのか落ち着きを取り戻し、消灯時間に眠れるようになったので2人部屋に移りました。反対に朝が起きにくくなり、病院内の電気がついてもまだ眠っていて、朝食の時間が来ても眠ったままでした。看護師さんが病室まで起こしに来てくれて、ようやく朝食を取りに部屋を出るという日々が繰り返されたのです。

入院生活が続き、その中でちゃんとした診断名をつけるために臨床心理士さんとの面談や、発達障害がないかなどの詳しい検査をしました。すると「統合失調症」だけではなく「気分障害」の可能性も出ましたが、薬は変えずに様子を見ていこうと言われました。

そして入院生活が2週間を超えたころ、院長に「もう外出しても大丈夫だろう」といわれました。そこで、以前から連絡を取っていた友人に病院まで来てもらいドライブに出かけたのです。ひさびさの外出は気持ちがよく、夕食の1時間前までドライブしていました。

入院生活も終わりに近づいたころ、院長先生の許可がおり外泊が認められました。実家に帰り両親と入院生活で感じたことを話しました。そのころには父も病気への理解ができて実家でのんびりできたのです。

その後、病院に戻り院長先生との面談の後、正式な病名が「統合失調感情障害」と診断され退院することになりました。これが私の「統合失調症」「気分障害」と診断されるまでのできごとです。

この入院生活を通して、自分の中でもやもやしていたことがスッキリして「自分は病気であった」ということを受け入れることができました。

その後3社ほどクローズで就業しましたが、働いていくうちに体調が悪くなり、休みがちに。さらには人間関係でつまづいてしまい退職しました。その経験から、現在は就労移行支援事業所に通い、オープン就労で自分にあった働き方を探しています。

タスク

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現在就労移行支援事業所に通い自己理解を深めている1人旅が好きな29歳。

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