発達障がい〜神からの贈り物〜

人間関係構築に於いて最も大切なこと(『発達障がい~神からの贈り物~』第75回)

発達障害

出典:Photo by Gavin Allanwood on Unsplash

『発達障がい ~神からの贈り物~』 第75回 <毎月10日連載>

新年早々またやらかしました。スポーツで骨折、今私の左手甲をガッチリ固定するギブスには私が指導する子供たちがたくさん絵を描いてくれて、その絵に毎日癒やされているところです。

私が開く学習塾では嫌々勉強する子はいません。当初は色々と苦労することもありましたが、時間と共に信頼関係が深まってきたからだろうと私は考えています。

発達障害者の悩み事の最大の例の一つが人間関係の悩み。しかしこれはほとんどの社会人、学生が抱える社会問題の一つでもあります。私もこれまでに相当に悩み、多くの失敗を経験しました。でも今は人間関係で困ることはほとんどなく、教え子たちだけでなく多くの人が私に理解を示してくれるようになりました。

人間関係がないままに指導してもきっとうまくいかない、そう思いませんか?

さて、皆さんにとって良好な人間関係とはどういうものでしょう?きっとほとんどの人が『仲の良さ』を挙げるのではないでしょうか?私も過去はそうでした。

しかし、実のところ、仲良くなろうと思う気持ちが悪いとは言いませんが、他人に好かれようとするほど利用されやすくなります。理由について述べると相当長くなるので割愛します。(興味があれば私のブログで探してみてくださいね)

現在の私は好かれようとしません。最も大切なことは信頼関係。どうすれば互いに信頼できあえるようになるのかを考えます。

まず最初にすることは相手を信頼すること、信頼できるところを探すこと。信頼関係は互いにゆっくりと積み上げていくもの。最初の一歩を自分から踏み出さないのに信頼しあえる訳がない。どんな些細なことでも、一つ信頼しあえることが大切。

次にどれだけ相手を許せるか、つまりどこまで受け入れられるかを考えます。信頼関係とは互いに約束を守り続けること、そう思う人は多いでしょう。もちろん正論です。しかし、互いに許し合えることは更に深い信頼関係と言えないでしょうか?もちろん最初から全ては許せない。これも先ほどと同様に最初の一歩を私から踏み出すまで。後は互いに深めていくもの。

これを繰り返していくとだんだんと互いが認められるようになっていく。

私自身は人格の好き嫌いと信頼関係は全く別物と考えています。つまり嫌いな人とでも一定の信頼関係は築けるし、私を嫌うことも何ら問題でない。国際的な互恵関係というのも、互いの国の感情は後回しに互いに利があるところから信頼関係を築こうというもの。

以上のことは相手が大人であっても子供であっても同じ。子供を子供扱いする人ほど子供たちは心を開いてくれないよ。同様に地位を利用して子供たちを従えさせても同じ。それは服従関係であって信頼関係ではない。だから絶対に心を開くことはない。そしてこれは大人社会でも同じ。ワンマンな上司を部下が信頼しないのと同じ。

本コラムでは子供たちの学習環境について多く触れてきたが、その根底に最も必要なことは信頼関係という人間関係ではないでしょうか?残念だが、上辺のテクニックに走りがちな人やテクニックばかりの情報提供するものばかりが目にとまってしまう。

もしあなたが人間関係に困っているならもう一度根底から考えて欲しい。そして本稿がその一助となれば幸せです。

公式ブログ https://ameblo.jp/suzie-net

Kei(ケイ)スズキ

Kei(ケイ)スズキ

★個人学習塾えるすた講師
★いずみハッタツ友の会代表、高知大学農学部卒
★過去職歴:放送ディレクター、スタジオ・ミュージシャン、カメラマン、道化師、学習塾経営、Webプログラマーなど
★10年の鬱の後に発達障害の診断を受ける。現在はピアカウンセリングサポートにも積極的に関わる。自称『人生を楽しむパイオニア』
公式ブログ https://ameblo.jp/suzie-net

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