映画『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』金子由里奈監督と細川岳さんが京都・大阪・神戸で舞台挨拶
発達障害 エンタメ パニック障害・不安障害 その他の障害・病気映画『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』金子由里奈監督(左)と鱈山役の細川岳さん(右)
映画『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』の公開を記念して、京都みなみ会館、シネ・リーブル梅田(大阪市)、元町映画館(神戸市)で、金子由里奈監督と出演者の細川岳さんが舞台挨拶を行いました。
この映画は、京都のとある大学に所属する「ぬいぐるみサークル」を舞台に展開されます。主人公の七森は、男らしさや女らしさのノリが苦手な大学生。彼と心を通わせる仲間の麦戸、そして彼らを取り巻く様々な人物が登場し、ドラマが繰り広げられます。
(C)映画『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』
シネ・リーブル梅田での舞台挨拶で、監督・脚本を務める金子監督は「原作の小説に出会い、自分の無自覚な加害性と真正面から初めて向き合いました。SNSなどでの言葉の課題が増えている中、新自由主義化が進んで強さが求められる社会になり、弱い人の居場所がなくなっている中で、この物語はすぐに届けなければいけないと思って企画しました」と映画化に至った思いを語りました。鱈山役の細川さんは、役を演じるにあたり、ぬいぐるみと毎日喋ったそうで、「自分の言葉を吸収してくれているのですけど、跳ね返ってくるような感覚もあり、癒されてるはずなのに、傷つく瞬間もあった」と気づきを語られました。
金子由里奈監督(左)と鱈山役の細川岳さん(右)
作品の舞台、ぬいサーの部室に出演者が皆ぬいぐるみを連れてきて、居心地が良い優しい空間が作られ、和気藹々とした雰囲気の中、撮影は進んだそうです。劇中では、ぬいぐるみ目線のシーンも多く、カメラが入ったぬいぐるみを作って、ぬいぐるみのぬくもりや手触りを実際に感じながら撮影したという舞台裏の話もありました。
舞台挨拶の最後に細川岳さんは「誰かにとって必要な場所が生まれたという気がしているので、できるだけ多くの人に観てもらいたいと思っていて、SNSなどで友人にお薦めしてもらえたら、すごく映画の力になるので、よろしくお願いします」と話しました。
金子監督は「大丈夫だって言ってくれるコンテンツって結構溢れていますが、その大丈夫って言われることによって、こぼれ落ちちゃう大丈夫じゃなさに、まずは頷きたいと思って作った映画です。大丈夫じゃないって言ってもいいという空気を作りたいので、必要なところに届いてほしいと思っています」と話して舞台挨拶を締め括りました。
映画『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』は、全国の映画館で公開されています。詳しくは、公式サイトの上映劇場の情報をご覧ください。
https://nuishabe-movie.com/#theater
映画『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』公式サイト
https://nuishabe-movie.com/
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