広汎性発達障害とはどのような病気なのか?
発達障害広汎性発達障害の特徴
広汎性発達障害(Pervasive Developmental Disorder)とは、自閉症、アスペルガー症候群、レット障害、小児期崩壊性障害、特定不能の発達障害などの総称です。最近では、自閉症スペクトラム障害とも呼ばれています。広汎性発達障害では、症状が分かりにくいためこちらの名称が使われるようになってきているそうです。
主な症状として、対人関係の障害、コミュニケーションの障害、行動や興味のあることに偏りがある、などがあります。また、視覚・聴覚・味覚・触覚などの感覚が一般の人より感覚が過敏な方が多いようです。知能指数が低めの人もいれば、一般より知能指数が高い人もいます。このように、個人によって様々な症状があるのも特徴です。自閉症は知的障害を伴いますが、アスペルガー症候群には知的障害がなく、このように、個人によって様々な症状があるのも特徴です。
広汎性発達障害の悩み
発達障害系は、本人が疑問に思い、専門機関に受診しなければ分からず、大人になってから分かるケースも少なくありません。そのため、障害に気付かず、学校でイジメを受けたり、職場で困ったりすることもあり、これによりうつ病や精神障害の症状が出る場合も少なくありません。広汎性発達障害かもしれないと思われたら、早期に専門機関に相談しましょう。
広汎性発達障害の対処法
現在、広汎性発達障害を直接治す薬や手術といった治療法はありませんが、早期に分かれば症状を緩和させることができます。薬で症状を緩和することもできますが、薬によっては使用できる期間や症状が決まっていたり、副作用が出てしまう場合があります。
医師の診察や薬による対処法以外では、患者自身が特性に対する対処法を見つけたり、周囲の環境を調整するなどがあります。進学や引っ越し、就職、転職など、環境の変化によって症状が再発する事もあるので注意が必要です。
子どもと大人では、行く専門機関が違います。子どもの場合、保健センターや子育て支援センター、児童発達支援事業所、発達障害者支援センターなどがあります。大人の場合は、発達障害者支援センターや障害者就業・生活支援センター、相談支援事業所などがあります。
筆者も広汎性発達障害という診断を1年ほど前に判明しました。初めて聞いた名前で最初はどんな症状があるのかわかりませんでした。検査をしようと思ったきっかけは、学生の時、インターネットでアスペルガー症候群の記事を見て、自分にあてはまるのではないかと思い、普段面談してもらっているスクールカウンセラーに聞いて可能性はあるかもしれないと言われたからです。
発達障害の方はごく普通にいらっしゃいます。あのトムクルーズも発達障害で失読症といい、読むのが苦手で、台本をテープに吹き込んでもらって聞いて覚えているそうです。個性のひとつとして捉えれば良いのではないかと思います。
発達障害 広汎性発達障害 自閉症スペクトラム障害(ASD)