「HDMI」という文字の響き
暮らし 発達障害Photo by TheRegisti on Unsplash
一人暮らしを始めて半年後に地デジ対応テレビを買いました。ついでにHDMIケーブルを買い、対応機器と繋いだ時に、旧来のブラウン管と三色ケーブルを凌駕する美麗な画面になった感動は今でも忘れられません。HDMIケーブルは映像と音声の入出力を同時にでき、端子(Type-Cなどを除く)にオスとメスの概念が無くてとても扱いやすく、映像端子としては最高峰の発明ではないかと思います。
ただ、HDMIケーブルが浸透し対応機器が当たり前になった昨今では、響きが似ているという至極しょうもない理由で「ADHD」の隠語としても使われることがあるそうです。勿論、実物のHDMIケーブルが持つ性能や利便性、端子に金メッキを施す気遣いなどを説いたところで何の意味も持ちません。チーズ牛丼に実物の味など関係ないのと一緒です。
それで、何かの配信でADHDの隠語として「HDMI」が連呼されたようです。観ている人も多かった配信なので影響力も決して小さくなく、ADHDとHDMIを本気で勘違いされることもありました。ちなみに、ADHDは「Attention-Deficit(注意欠陥)Hyperactivity(多動)Disorder(障害)」、HDMIは「High-Definition(ハイデフ)Multimedia Interface」をそれぞれ略したものです。
「アンタッチャブルな発達障害をネタとして昇華してくれた」という意見もあったようですが、とんだ暴論ですね。これまた別の配信者が「弱者男性はまともに相手にされてこなかったから、例え馬鹿にされても、触れてもらったこと自体を喜ぶ」などと言っていたそうですが、あれのように自己弁護にも満たない意味不明な暴論です。「例え揶揄でも取り上げてもらったこと自体を喜ぶべき」というのは、叩き行為の言い訳に過ぎません。偽ヘルプマークのグッズ問題で「本来のヘルプマークの認知が広がった」という的外れな振り返りもありましたが、勝手に炎上商法まがいのピックをされるのは迷惑です。
なお、今回の話題は読者から寄せられたリクエストを基にしています。実は、また侮蔑語の説明を列挙したコラムや有名インフルエンサーなどの問題発言などもリクエストされていました。しかし、侮蔑語は兎も角、配信者などの問題発言をまとめるのは、意外な人への失望が重なってキツそうなので私自身はやらないと思います。
注意欠陥多動性障害(ADHD)