発達障がい〜神からの贈り物〜

ギフテッドあるある百人一首編(『発達障がい~神からの贈り物~』第86回)

発達障害

画像:Photo by Jess Bailey on Unsplash

『発達障がい ~神からの贈り物~』 第86回 <毎月10日連載>

あけましておめでとうございます。本年も休まずに来年に訪れるであろう連載100回を目指して邁進する所存です。よろしくお願い致します。

本年のNHK大河ドラマは平安時代の女流作家紫式部の生涯を描いたもの。つい先日前に初回放送がされた。私はそれとは無関係だが昨秋から百人一首に興味を持って現在2/3程覚えたところ。57番目が紫式部で62番が清少納言、ちょうどその辺りを学んでいたので大河ドラマにも親しみが湧いてくる。

さて、その百人一首を学んでいて、とても気になる人たちが数人いることに気づかされた。百人一首は恋詩や季節を感じる詩などが多いが、なにせ100人の歌人を学んでいると様々な人生があり、もしかしたら私と同じような悩みを持っていたのかとも思われる人がいる。

11番歌の参議篁は小野妹子の子孫と思われる学者で頭が良すぎて妬まれ冤罪を着せられて島流しにあったらしく、その旅立ちの詩が百人一首に残されている。

わたの原八十島かけてこぎ出でぬと人には告げよ海人の釣り船

しかし、その後彼は京に呼び戻されたらしい。彼にしか解けない難題があったとのこと。全く便利屋さんにされてしまっている。

24番歌の菅家はあの有名な菅原道真。彼も天皇の伴をしている時に大切な儀式をする道具を忘れて困った時の詩が残されている。

このたびは幣もとりあえずたむけ山紅葉の錦神のまにまに

実は彼を妬む者たちが幣という道具を隠して恥をさらさせようとしていたと伝わる。それを逆手にとって紅葉を幣に見立てて唄ったものらしい。やはり天才。

やはりいつの時代も妬まれて邪魔され困ったら小間使いにされちゃう運命なのかな?

そしてもう一人。8番歌の喜撰法師。彼は上記の2人とは違い、老子のように人里離れた場所で田舎暮らしを楽しんでいたのだとか。

我が庵は都の辰巳しかぞすむ世をうじ山と人はいうなり

ポツンと一軒家のテレビ番組のように一人暮らしていたのだろうけど、やはり周りからは変人扱いされてたみたい。現在の私の人生そのもの的に共感してしまう。

彼ら以外にも同じような人たちは存在するだろうが、平安の時代から何も変わっていないことがよくわかった気がする。逆に言えば私を導いてくれる人たちに出会わせて貰ったのだとも。

元々国語が大嫌いだった私だが、百人一首を通して言葉の奥深さと日本の文化や歴史に加えて、私の人生観に近い人たちにも出会わせて貰えた。かつ今年の大河ドラマとリンクして楽しめる。

本年は言霊を学べれば嬉しいな。


公式ブログ https://ameblo.jp/suzie-net

Kei(ケイ)スズキ

Kei(ケイ)スズキ

★個人学習塾えるすた講師
★いずみハッタツ友の会代表、高知大学農学部卒
★過去職歴:放送ディレクター、スタジオ・ミュージシャン、カメラマン、道化師、学習塾経営、Webプログラマーなど
★10年の鬱の後に発達障害の診断を受ける。現在はピアカウンセリングサポートにも積極的に関わる。自称『人生を楽しむパイオニア』
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