ADHDとは?~それ、単なる性格ではないかもしれません!

発達障害
ADHD

出典:https://www.flickr.com/photos/125892716@N05/14419482990


皆さんは、ADHDって知っていますか?
その症状や特徴から「そういう性格」と周囲の人に勘違いされてしまいやすいです。
今回はそんなADHDの症状や特徴について、大人に現れやすい症状・特徴にしぼって分かりやすく説明していきたいと思います。

そもそもADHDとは?その症状と特徴について



ADHDとは、正確には「注意欠陥・多動性障害」と言われ、その名が症状や特徴を表しています。
ADHDには大きくわけて3つの症状・特徴があります。

まず1つ目は「多動性」です。この症状は、職場でしきりに貧乏ゆすりをしてしまったり、意味もなく周りをキョロキョロしてしまったり、なんとなく落ち着きのない行動のことをいいます。
2つ目の症状は「衝動性」。なにか思ったときにそのことをすぐ口に出してしまったり、周りの空気を悪くしてしまったりするような行動のことです。
そして最期に3つ目の症状は「不注意」です。これは大人のADHDにおいて顕著です。
仕事に出勤する時間をいつも守れない、仕事に小さなミスが多い、大切な用事を忘れてしまうなど、働くことにおいて良くない影響を与えるものが多いからです。


自分でも出来るADHD診断チェック



ここまで読んで、自分や家族、周囲の人が「ADHD」の症状や特徴に当てはまるのでは?と思われた方はぜひADHD診断チェックを行ってみてください。 

・仕事において注意することができず、不注意でミスをしてしまうことがある
・仕事を最後までやりきることが出来ないことがある
・落ち着いていなければならない場面(仕事の会議など)で落ち着いていることが出来ないことがある
・しばしばしゃべりすぎてしまうことがある
・順番待ちができないことがある
・人がしゃべっている途中でつい話し始めてしまうことがある

これらの症状や特徴に当てはまる場合、ADHDの可能性があるかもしれません。
この診断チェックは簡易的なものですので、一度医師の診断を受けてみてはいかがでしょうか?


ADHDの原因や治療法、向いている仕事は?


 
ADHDの詳しい原因はまだ解明されていません。遺伝という説もありますが、脳内の物質である「ドーパミン」や「ノルアドレナリン」の不足が原因であるというものが有力です。
治療は、主に薬での治療を行います。しかし、ADHDの治療で最も大切なのは、薬で症状を押さえつけることではなく、サポーターを得ることです。
スムーズな治療のためにも、周囲の人には「性格ではなくADHDという障害である」ということを深く理解しなくてはなりません。
また、生活に欠かせない仕事についてですが、ADHDの方は事務やデスクワークなどの集中力や正確さを必要とする仕事には向いていません。
セールスマン、クリエイティブ職、ゲームエンジニアなどの仕事に向いているとされています。


皆さん、ADHDについてお分かりいただけたでしょうか?
ADHDは単なる性格ではなく、発達障害です。
正しい治療と周りの暖かいサポートによって改善されますので、今までに書いたような症状・特徴に当てはまる方やその周囲の方は、決して自分や周囲を責めることなく、一度医療機関を受診してみてください。


参考URL
大人のためのADHD(注意欠陥・多動性障害)情報サイト
http://adhd.co.jp/otona/

障害者ドットコムニュース編集部

障害者ドットコムニュース編集部

「福祉をもっとわかりやすく!使いやすく!楽しく!」をモットーに、障害・病気をもつ方の仕事や暮らしに関する最新ニュースやコラムなどを発信していきます。
よろしくお願いします。

注意欠陥多動性障害(ADHD)

関連記事

人気記事

施設検索履歴を開く

最近見た施設

閲覧履歴がありません。

TOP

しばらくお待ちください