障害のある方々の個性を活かしたい!フェリシモ・CCPプロジェクトで夢をカタチに

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フェリシモといえば、「こんな商品あったらいいな!」に応えてくれて、しかも、オシャレな服や雑貨が思い浮かびますよね。その通販会社フェリシモが2003年から取り組んでいる「CCP」と呼ばれるプロジェクトがあります。CCPはチャレンジド※1・クリエイティブ・プロジェクトの略称で、障害のある人たちの能力や個性を活かした、ものづくりを軸としたプロジェクトです。15年前、兵庫県・神戸市の行政とプロップステーションの竹中ナミさんとの合同プロジェクトとして始まりました。(※1チャレンジド…障害のある人を「チャレンジするチャンスをもつ人」としてポジティブに呼んでいます。)

お買い物ポイントで障がい者福祉事業所のチャレンジを一緒に応援!「メリーファンディング」

国内でも珍しい取り組みとして、フェリシモでは、お買い物ポイントのメリーポイントでCCPのプロジェクトを応援する「メリーファンディング」という社会貢献型のクラウドファンディングが始まり、この度達成しました。

フェリシモのメリーポイントは、商品と交換したり、抽選に応募したりできるだけでなく、ポイントを社会の問題解決に取り組む各団体に寄付できるプログラムがあります。フェリシモのお客様は社会問題に意識や関心が高い方が多いこともあって、これまでに累計2億円以上もの寄付が集まっています。

そして今回、更に進化したプロジェクトとして、会員さまがサポーターとなり、誰かの夢を一緒にかなえる「メリーファンディング」がスタートしました。第1弾として「ハンドピック※2コーヒーの自家焙煎事業をスタートする障がい者福祉事業所を応援したい!」というチャレンジが企画されました。ハンドピックは、自閉傾向が高い方に得意な方が多いそうです。このスペシャルな能力を活かし、みんながおいしいコーヒーで笑顔になれるこの素敵な取り組み。障害のある人の将来的な自立に向けて応援したいという多くの会員さまからの想いが集まり、3月末の終了までに目標の1万口を超える、12,874口、1,9311,000メリーを達成しました。参加した人からは「クラウドファンディングに以前から関心があったので、このような形で関わることができて嬉しい」という声も聞かれました。(※2ハンドピック…コーヒー豆に混ざっているカビ豆、虫食い豆などの欠点豆を一粒ずつ手で取り除き、雑味のないコーヒーをつくる作業)

今回、このコーヒー事業に就労継続支援B型の「GIVE&GIFT」さんがチャレンジすることになりました。GIVE&GIFTさんは、大阪・淀屋橋のオフィス街でカフェを運営されています。集まった資金は自家焙煎機を購入したり、焙煎士からの技術指導に使われています。チャレンジドの方々によるハンドピックコーヒーは、フェリシモが「BIG SMILE COFFE」プロジェクトとして、幅広いお客さまとつながり応援の輪を広げるため、2017年から取り組んでいるもの。兵庫・伊丹市の2か所の福祉事業所(特定非営利活動法人手をつなぐ はこべ工房・特定非営利活動法人ICCC)がすでにこの事業に取り組み、フェリシモの通販ホームページで「BIG SMILE COFFE」として商品を販売しています。そして、ハンドピックやコーヒー豆の焙煎の全ての技術指導に携わっているのは、ハチ・コーヒーロースト(兵庫県宝塚市)の焙煎士黒田吉範さん。「メリーファンディング」には黒田さんのレクチャーも含まれており、何度もGIVE&GIFTさんに足を運びながら日々、技術を高めています。

  • 左から、GIVE&GIFTの原さん・中川さん、ハチ・コーヒーローストの黒田さん、フェリシモの永冨さん

株式会社GIVE&GIFT・NPO法人チュラキューブの代表を務める中川悠さんは「施設に通って社会に出るための訓練をしているチャレンジドの皆さんのとって、今回のハンドピックコーヒーの取り組みは素晴らしい機会になっています。自分たちが手がけたコーヒー豆が、メリーファンディングで応援してくださった皆さんの手元にお届けすることができ、さらにそれを自分たちもハッピーに実感できるだなんて、とってもステキなことですよね。それに、自分たちの仕事としても誇りを感じられるものですし、何よりも自分たちが誰のために仕事をしているのかをこんなにもリアルに感じさせてくれる。福祉施設はね、居場所でありながら、きちんと社会を学んでいく場所。今は、お届けする皆さんに美味しいコーヒーを楽しんでいただけるよう、全員が精一杯の力を使って、1つ1つの商品を作り上げています。」と意気込んでいます。

「GIVE&GIFT」WEBサイト
http://give-and-gift.jp

「BIG SMILE COFFE」WEBサイト
https://www.felissimo.co.jp/ccp/bigsmilecoffee/

チャレンジドのお出かけをワクワクに~機能的でオシャレなグッズ「チアフルスマイル」

CCPのプロジェクトの1つとして、チャレンジドのお出かけ応援グッズブランド「チアフルスマイル」が新しくスタートしました。支援学校にお子さんが通うママさんたちと座談会を開いて、お出かけの困りごとやこんなグッズがあったらという意見を聞いたり、SNSを通じた全国の当事者・保護者へのアンケートを重ねて、商品企画が進められています。

まずは、障害者手帳ケース、ホスピタルバッグ、パス&キーケースの3商品の販売が2018年4月より開始されました。機能性はもちろん、障害があっても楽しくお出かけできることにこだわって商品が作られました。

障害者手帳ケースは、表紙が透明の両面窓になっていて、必要なページを提示しやすく、取り出しやすいストラップ付きになっています。自治体によってサイズや仕様が違いますが、リサーチした約8割が入るサイズとし、パスポートも入るサイズになっています。

ホスピタルバッグは、複数の診察券などがそのまま収納できるポケットが付いていて、突然出る汚れ物対応ポケットも備えています。さらに3部屋の構造で財布、お薬、手帳、着がえなども入れやすくなっています。マザーズバッグのような機能を満載していながら、子どもが大きくてもオシャレに持てる今っぽいバッグになっています。また、男性でも持ちやすいユニセックスなデザインで、3色のバリエーションを揃えています。

パス&キーケースは、多動なお子さんを持つママさんの声から生まれました。慌てがちになりやすい改札や玄関でも、子どもと手を繋いだままスムーズにリールで伸ばせて、出し入れの手間を短縮できます。表紙の透明カバーも含め計6枚入るポケットがあり、定期やカードなどもまとめて収納できます。

3商品とも障害のあるなし関係なく、誰でも便利でオシャレに使えるグッズになっています。CCP担当の永冨さんは「今後もチャレンジド・当事者のお声をフィードバックし、お出かけを応援するグッズをさらに開発していきたい」と話しています。

商品について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

手帳ケースの企画開発ストーリー
https://info.felissimo.co.jp/ccpblog/entry/201803post-141.html

ホスピタルバッグの企画開発ストーリー
https://info.felissimo.co.jp/ccpblog/entry/201803post-142.html

パス&キーケースの企画開発ストーリー
https://info.felissimo.co.jp/ccpblog/entry/201803post-140.html

「Cheerful Smile チアフルスマイル」WEBサイト
https://info.felissimo.co.jp/ccpblog/cheerful-smile

障害者ドットコムニュース編集部

障害者ドットコムニュース編集部

「福祉をもっとわかりやすく!使いやすく!楽しく!」をモットーに、障害・病気をもつ方の仕事や暮らしに関する最新ニュースやコラムなどを発信していきます。
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