大阪で風船バレーボール大会〜障害、年齢の壁を超えて

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風船バレーボール大阪大会

6月3日、大阪市長居障がい者スポーツセンターで、第14回風船バレーボールおおさか大会が開かれました。京阪神の30チームが参加して熱戦が繰り広げられました。

風船バレーボールは、すずの入った風船を使って行う6人制のバレーボールです。障害のある人とない人が混じってチームを作ります。チーム全員が風船に触れてから相手コートに返すルールで、みんなでラリーを楽しみながら行われるのが特徴です。この大会では、知的障害のある人、重いハンディのある車いすの選手、施設職員やボランティアなどの混成チームが交流を深めました。ボールはゴム風船ですが、とても迫力があり、真剣に勝負を競い合って会場は熱気に包まれました。

この風船バレーを関西に広げるきっかけを作ったのは、この大会の名誉実行委員長を務め、チームFV大阪に所属する山下鉄哉さんです。脳性まひを抱える山下さんは風船バレーの魅力に惹かれ、風船バレーが盛んな山口県を視察して、大阪ふうせんバレーボール普及会会長の石井勝治さんと共に関西にも広めました。この風船バレーボールは、みんなで楽しくできるスポーツとして、大阪市の小学校の教科書「福祉読本」にも紹介されています。

  • 大会名誉実行委員長の山下鉄哉さん

山下さんは、「もっと注目してもらい、病院のリハビリとして取り入れられるようになってほしい。そして、2020東京パラリンピックの開催で障害者スポーツを盛り上げて、風船バレーボールをパラリンピックの種目にすることが夢です。」と話されていました。

  • 大阪ふうせんバレーボール普及会会長の石井勝治さん

石井さんは「今後は高齢者、学校教育、企業など多方面に風船バレーを広げていきたい。そして、三世代が一緒に楽しみ、お互いの違いを認める思いやりの心を育くむことで、共生社会の実現につながれば。」と話されていました。

障害者ドットコムニュース編集部

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