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4本指のキャラクターというものは世界中のIPで存在しますが、そのうち日本産といえる大魔王ゾーマは単にドラゴンクエストⅢの最終ボスというだけでなく、後年5本指に変わったという意味でも有名です。理由は諸説あり、3DモデルやHD解像度への適応、グローバル展開のため、そして“配慮”です。

元来、4本指とは初期のミッキーマウスに代表される古いカートゥーン作品に代表される表現でした。これは主に作画コストを減らす目的だったとされていますが、単にありふれたデフォルメ表現や30年代カートゥーンの味としても受け入れられています。海外では近年でも「Cuphead」「Pizza Tower」「トリッカル」など4本指のキャラクターが活躍するIPが話題を席巻しています。とはいえ、注意しないと4本指と分からない側面もあるにはあるのですが。

それで日本の、ゾーマに代表される4本指についてですが、いったい何に“配慮”して“自主規制”したというのでしょうか。というか、国内で4本指のキャラクターを出すことの何がマズかったのでしょうか。一説によると同和問題絡みのクレームを恐れてのことだそうですが、当事者団体などから直接そういった苦情が届いた事例はありません。なんなら、「指の本数でクレームなんて聞いたこともない」と言う人権活動家までいたレベルです。門外漢からのクレームはあるのかもしれませんが、かなり怯えすぎな部分は否めないでしょう。

日本における4本指は、結局のところ「理由は分からないが、ダメと言われているからダメ」というのが全てです。しかし、そのふわっとした釈明が自主規制を招いているのはなんとも情けない話です。別のところでは「八百屋は差別語」などと蒸け上がっている動きもありましたし、そうして目くじら立てるのが面白くてたまらない界隈でもあるんでしょうね。あまり日本語と表現をいじめないでください。“チー牛”あげますので。

参考サイト

指が足りなくてなにがわるいのか
https://note.com