常同運動とは?〜くりかえす運動

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常同運動とは、目的のないように見える行動をくりかえし行う障害です。幼児期に現われ、人により成長していくにつれて、なくなっていくことがあります。行動の様子は様々で、具体的には身体を揺すったり、両手を揺すったり、手を叩いたりする事などが挙げられます。重度のものになると、頭を打ち付けることを反復したり、指で目を突いたり、唇を噛む事などの自傷行為が伴うこともあります。

常同運動の特徴

常同行動は人により千差万別で、複数の行動の組み合わせを行うパターンも報告されています。常同運動は1日に何度も起きるものもあれば数週間に1度のものと様々です。数秒、数分または、それ以上続くことも報告されています。興奮している状態や、疲れている状態、何かに没頭している状態によく起こります。それとは逆に、退屈な状態に現われることもあります。その時々により、常同運動の表れる形が変わってきます。
これらの運動は自分で止めることのできる場合と、自分では止めることのできない場合とがあり、発達が通常通り進んでいる子どもは、注意を促したり、気持ちをそらさせることで常同運動を止めることができることもあります。また、神経発達症のある子どもは、常同運動を止めることが難しいです。常同運動は主に知的障害や認知症、発達障害のある人に現われることが多いとされています。また、子どもの常同運動は生後3年以内の幼児期に現われる事が多いとされています。

常同運動の原因

常同行動の原因としては、色々な理由があります。例として以下のものが挙げられます。

・刺激を求めている
刺激を求める子は、刺激が少なすぎる場合は自らで音を立てて刺激を出したりし、大小様々な刺激を得ようとします。

・精神的安定を求めている
精神的安定を求めている場合、刺激や不安をシャットアウトするために常同運動に集中します。

・何かを訴えている
何かを訴えている場合は、主に不快感を感じている場合に起きる常同運動です。

・神経遺伝的症候群
何度も繰り返す自傷行動は、神経遺伝的症候群によるものかもしれません。レッシュ・ナイハン症候群ではジストニア運動(体がよじれる)等があり、行動を制限されなければ自分で四肢を切断する、等の自傷行動を行う場合があります。レット症候群では、手を口に入れる常同行動によって自傷する恐れがあります。

常同運動の治療法

常同運動の治療方法としては、大きくわけて二種類があり、薬物療法と行動療法が挙げられます。薬物療法は薬を投与することで問題となる自傷行為、常同運動を軽減する対処療法です。行動療法は、心理療法の一つで、問題となる行動を色々な技法を用いて適切にしていく療法です。問題のある行動を自然に違う行動へと導き、置き換えることで常同行動を防ぎます。

常同運動の相談先

常同運動の相談先として以下の相談所も使う事ができます。

・自動相談所
児童福祉を専門とする相談所で、各都道府県ごとに設置されてます。必要に応じて発達検査を行ってくれます。また専門ダイヤルがあり、189番にかけると365日、24時間対応で児童福祉の相談を受けてくれます。

・子育て支援センター
自治体運営や、医療機関に委託運営されており、保健師や看護師が相談に乗ってくれます。療育指導をしている子育て支援センターもあるので、お近くのセンターへ問い合わせてみて下さい。

・保健センター
市区町村ごとに設置されているセンターで、保健師が在中しており、発達に関する相談を受けてくれます。

常同運動は一見すると、ただ無意味に同じ行動を繰り返してるだけのように見えます。ですが、何らかの理由がある事が多いです。自傷行動等を繰り返す場合は特に注意が必要です。子どもの発達段階と常同運動の重症度に応じて各相談所に相談し、治療、療育を受けていきましょう。

参考文献

こころのはなし
https://www.e-heartclinic.com/

Nasu

Nasu

ADHDと書痙ジストニア持ちの三十路男性。非障がい枠での就職と離職を繰り返していたが限界を感じ、障がい者枠での就労を目指し、無事就職しました。体を鍛えることと遊ぶことを中心に生活している。ボイスチャット大好きで家に帰ると誰かしらと喋っている。

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