発達障がい〜神からの贈り物〜

苦手なものにこそ憧れてしまう、だから人生は楽しい‼(『発達障がい~神からの贈り物~』第40回)

発達障害

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『発達障がい ~神からの贈り物~』 第40回 <毎月10日連載>

皆さんこんにちは、今年は春が早いようですね。今年の私の一つの目標、それはアクアスロン(水泳+長距離走)に出場、完走すること。元々陸上部で自転車も大好きだったのですが、幼少から泳ぎは全くダメ、こんな私がオープンウォーター(海)で長い距離を泳げることは子供の頃からのきっとかなわなかっただろう夢だったんです。30歳を超えて、独学でプールにせっせと通い、途中にブランクはあったものの、この冬も一所懸命トレーニングを積み重ね、500メートルや1000メートルくらいなら泳ぎ切ることが苦にならなくなってきました。高校生の時から治らなかった膝の痛みも体幹トレーニングの甲斐あってか昨冬から快方に向かい、これなら完走できるかも、と言う思いで、今年のレースに備えています。

これまで自分でも信じられないほど夢をかなえてきた私ですが、私自身は発達障害のお陰と考えています。好きな事には過集中的にやり切れる、それは発達障害の最大の能力ではないでしょうか?

しかし、これには一長一短があり、やりたくなること、つまり憧れを感じるものはたいていの場合自分の苦手なことだったりします。きっと障害の有無に関係なく、誰しも憧れは持つのでしょうが、自助会を長く開催し、多くの発達障害者と会う中で、多数派の人たち以上に発達障害者は苦手な事への憧れが強いように感じます。執着心が強いという意味でも理解しやすいかもしれません。

それにしても、何故苦手な事に憧れてしまうのか?不思議ですよね。最近になって感じるのですが、やはり自己の存在を肯定できない人ほどその傾向が強いように思います。できないことができるようになることでこれまでとは違う、自身を存在肯定できる人生が歩めるのでは、という妄想を描いてしまうのかもしれません。

さて、私自身の啓発活動に於いては、苦手なことに目を向けずに得意な事から手を着けることを勧めています。そもそも苦手な事は些細な努力で報われることなどほとんどあり得ません。それどころか、得意な事であれば周りが止めてもどんどんやり切れたりすることもあるのに、苦手な方に意識が行っているのは実に勿体ない。他人を見ていて素直にそう思います。しかし、そんな私自身が苦手なことに一所懸命になっている姿は矛盾するようにも感じます。しかし、やりたい気持ちが一旦湧くとこらえきれない発達特性がどうしてもそうさせてしまうのでしょう。

ただ、ここで一つ私は自分に言い聞かせていることがあります。『苦手な事でもやるならやり切れ。悔いを残すくらいならやってできない自分と向き合え。』そう私に伝えています。ここまでやって無理だったらもういいや、そんな風に完全に悔いを残さなくなるほど自分と向き合うように努めています。こうしていると多くの夢はかなうし、叶わなかった、断ち切った夢も多く存在します。

残念なことに、苦手な事への憧れは強いのに、できない自分を見たくないばかりに努力せず言い訳ばかりする人を多く見てきましたが、どれだけ年数が経っても彼らはずっとそのまま進歩していないように感じてしまいます。誰に反対されようと自分の生きたい生き方をしっかり貫けば、できることとできないことが見えてくる、そのできることに努力すれば自ずと道は開けるはずです。できないものはどの道できない、さっさとできない自分を受け容れて、できることに集中した方が良い。

だからこそ、私は苦手なことが諦めがつくまでやり切ります。水泳も何度も諦めかけたのですが、執念深い性格からかなかなか諦めがつかずに15年以上の時間をかけてしまいました。それ以外にも未だにTOEIC900点を夢見てこちらは20年以上やり続けてしまいました(もちろん年単位のブランクはこの間何度もありましたが…)。それ以外にもやりたいことはまだまだ山積み…。

こうやって苦手な事でもやり切る覚悟を持てば案外できることも多かったりするように思います。私の職歴など、これの繰り返しで築いたようなものかもしれません。

ただ、先にも述べたようにできることなら苦手な事より得意な事に向き合った方が実りが大きいと思います。しかし、私と同じようについつい憧れを強く抱いてしまうのなら、つべこべ言わずにやり切るしかない、そう思いませんか?先ほども言ったように、できない自分から目をそらしながらもできるようになりたいなりたいといくら叫んでも、無駄に時間を浪費するだけでなく、周りからも口だけのような評価されかねません。くれぐれもご注意あれ。

公式ブログ https://ameblo.jp/suzie-net

Kei(ケイ)スズキ

Kei(ケイ)スズキ

いずみハッタツ友の会代表、高知大学農学部卒
放送ディレクター、スタジオ・ミュージシャン、カメラマン、道化師、学習塾経営など職を転々とする。10年の鬱の後に発達障害の診断を受ける。現在は福祉職員として当事者目線での支援を行う傍ら、ピアカウンセリングサポートにも積極的に関わる。自称『人生を楽しむパイオニア』
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