発達障がい〜神からの贈り物〜

究極のアンガーマネジメント 第3回 行き詰まるところは許せるか否か?(『発達障がい~神からの贈り物~』第53回)

発達障害

出典:Photo by Henar Langa on Unsplash

『発達障がい ~神からの贈り物~』 第53回 <毎月10日連載>

当アンガーマネジメントのコラムも今回が第3回目、いよいよ佳境に差し掛かろうとしています。

前回までであなたにとっての本当に腹が立つ理由、怒りの根源が見えてきましたか?これが判りだすと鍵が見つかったようなもの。鍵がないままでは扉の向こうは見えません。

残念ながら私のこれまでの経験では鍵を見つけられない人が大半でした。なので今回は角度を変えてお話ししようと思います。

例えば、私がお金を無くしたとします。勿論心当たりは隈なく探すでしょうがそれでも見つからなかったら…。結局は事実を受け入れて諦めるしかありません。そしてその経験を活かして同じ過ちを繰り返さないように教訓とする、それ以外にありません。悔いは残るでしょうがいくら悔やんだところで返って来ないものは諦めるしかありません。

怒りの感情のコントロールが苦手な人の多くはこの『諦め』が苦手なようです。『事実の受け入れ』という言葉でも表現できるかもしれないし、『割り切り』としても良いかもしれません。実は過去の私もそうでした。癇癪を起こす人も同様と言えるでしょう。

自身の受け入れたくない現実から目を反らすとき、多くの人は責任転嫁をするようです。周りの人や状況に責任を擦り付けたり、逆に酷く落ち込んで見せて周りの人の気を引こうとしたり、しかしそういう行動は余計に事態を酷くさせてしまいます。自身だけが落ち込むだけでなく巻き添えを与えてしまいます。

では、何故私は諦めることができるようになったのか?正直に申し上げると完全に諦められることはありません。過去よりほんの少しできるようになっただけ。そしてそのほんの少しを得るまでに何層ものレイヤーと長い時間がかかりました。しかしほんの少しの違いが社会生活を大きく変えました。

今振り返ってみると障害受容と同じような道のりだったようにも感じます。己の力でどうすることもできない事態に遭遇し、長い時間己と向き合い、己の力の及ぶ領域を見極めたとき、力の及ばないことが受け入れられるようになりました。

現在の私の目からは感情の整理が苦手、人間関係の構築が下手、トラブルをよく起こす、逆にトラブルに巻き込まれやすい、その他社会不安だったり依存症の人たちなど、ほとんどが先に述べた己の力の及ぶ範囲を見誤っているように見えます。

折角のデートの日に大雨が降ったとして、いくら天気を憎んでも雨が上がることはありません。且つそんなささくれだった心でデートしても天候以上に空気は淀むだけ。しかし多くの人はこのように変えられない事実に心が囚われ疲弊し、更には社会との軋轢を生み出しているのではないでしょうか?

折角のデートが大雨でポシャったら、日を改めるか大雨でも楽しめることを見つけるしかありませんよね。天気を恨むのは愚の骨頂。

という訳で、次回は己の力の及ぶ範囲とそうでない範囲をどのように見極めていくのかについてお話ししましょうか?

今回も最後までお読み頂きありがとうございました。

公式ブログ https://ameblo.jp/suzie-net

Kei(ケイ)スズキ

Kei(ケイ)スズキ

いずみハッタツ友の会代表、高知大学農学部卒
放送ディレクター、スタジオ・ミュージシャン、カメラマン、道化師、学習塾経営など職を転々とする。10年の鬱の後に発達障害の診断を受ける。現在は福祉職員として当事者目線での支援を行う傍ら、ピアカウンセリングサポートにも積極的に関わる。自称『人生を楽しむパイオニア』
公式ブログ https://ameblo.jp/suzie-net

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