発達障がい〜神からの贈り物〜

教えないほうが伸びる、発達障害児にピッタリの北欧式学習環境(『発達障がい~神からの贈り物~』第55回)

発達障害

出典:Photo by Brooke Cagle on Unsplash

『発達障がい ~神からの贈り物~』 第55回 <毎月10日連載>

私個人は意識していなかったのですが当コラムは当事者向けに読まれているようですね。

現在の私は個人学習塾を小さいながら開いており、結果的には発達障害児を中心に指導させて頂いています。数字やひらがなを何度も書いて覚えている子もいれば、4年生で文字式や方程式を解いたり、小学3年で中学受験の問題に取り組んでいる子もいる、全くバラバラなまさに個性重視の個別指導塾です。

以上の経験から今後はより育児中のご家族向けの執筆を手掛けていこうと思います。もちろんこれまでの読者の方にも何かしらのヒントにはなるよう心がけますのでこれまで同様にお付き合いください

ある大手学習塾のコピーに『授業しない学習塾』なんてのがありますが、私の個人塾はもう5年以上前から一斉授業は基本的にしていません。更に私の塾では基本的に『教えない』ように心がけています。

この考え方の基になったのはABCラジオのディレクター時代に知った北欧式の教育に端を発しています。フィンランドやノルウェーでは『学習塾』や『宿題』は存在しないのだとか。子供は学校でそれぞれ好きな科目を学び、放課後は自由な時間を満喫する。勉強するしないも個人の判断でしないという選択肢も当然の権利として与えられる。まさに自主性のみに任せた学習環境の中で常に世界トップクラスの成績を維持している。家庭に占める子供の学習関連の経費もほぼゼロに近い。一見、発達障害児向けの教育プログラムのようにも見えるが、北欧での一般的なスタイルなんです。

教員の仕事は一斉授業に重点をおかず、常に子供に問いかけることを重視しているらしい。何に興味を持っているのか、未来に夢を持っているのか、それらを確認した上で一人ひとりに合わせた問いかけを行う。

もう15年ほど前にこの教育法を知った私は目が点になりながら、しかしこれを実践したい思いで機会を得て学習塾を開くことになりました。

もちろん簡単に結果が出たわけでなく試行錯誤するうちに私自身がたくさん学び、私が学びだしたことで子どもたちとの距離もどんどん近づいたことを記憶しています。

この北欧のスタイルは私の学習指導の根幹となっただけでなく、私の生き方そのものの礎となりました。普段の自助会で話す内容も、福祉現場での基本的な姿勢もほぼそのままです。

『子供の自主性に任せる』なんて簡単に言ってもそんな簡単に行くわけがない、そう叱責される方も多いかもしれません。当初の私もそうでした。そして、仰る通りに実際にはそんな簡単なものではないと思います。人一人の成長に関わることなのでそもそも簡単なことではありません。しかし、簡単でないことを受け入れた時、私の周りは大きく変わりました。

今回はそのほんの一部について触れましたが、次回以降もっと掘り下げてお話ししようと思います。結果的にはこれまでのこのコラムの内容と何ら変わるものではないでしょうが、切り口を変えることで見え方が変わるかもしれません。

次回まで待てない皆様にはコラムのバックナンバーや『フィンランド式学習法』のようなキーワードでグーグル検索をお勧めします。


公式ブログ https://ameblo.jp/suzie-net

Kei(ケイ)スズキ

Kei(ケイ)スズキ

いずみハッタツ友の会代表、高知大学農学部卒
放送ディレクター、スタジオ・ミュージシャン、カメラマン、道化師、学習塾経営など職を転々とする。10年の鬱の後に発達障害の診断を受ける。現在は福祉職員として当事者目線での支援を行う傍ら、ピアカウンセリングサポートにも積極的に関わる。自称『人生を楽しむパイオニア』
公式ブログ https://ameblo.jp/suzie-net

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