知的障害者の雇用が今アツいか、それとも未だ身体障害者一強か

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「スターバックスコーヒージャパン(以下、スタバ)」は障害者雇用へ多大な注力をしているとされ、概念の薄い2002年から「チャレンジパートナーサポートプログラム」と称して取り組み、2020年には厚生労働大臣表彰まで受賞しています。

2021年時点では368人の障害者を雇用しており、その内訳は身体20.4%、知的76.6%、精神3.0%、ほとんどが店舗勤務として実際に接客しているといいます。公式サイトのストーリーズにそう書いてありました。それが今になってスクショされて出回っています。ただ「企業が求めるのは体が強く手順通りに動くパワー系の知的であり、ストレスに弱く不安定ですぐ休む精神はお呼びでない」といういつもの精神・発達障害叩きとしてですが。

とはいえ別のストーリーズではLD(学習障害)の店員が取り上げられていますし、精神・発達と接客の悪相性を知ったうえで弄り倒すのは些か卑怯な気がします。スタバ全体で11人程度という数字も誇れるものではないですが。

反面、知的障害者は雇う側として扱いやすいイメージもあります。指示に工夫は求められますが、単純作業の繰り返しでも不満なく続けられ体調も安定しているというイメージ。休まず毎日来てくれる方が信頼出来てカッコイイという価値観。ですが、そんな軽い気持ちで知的障害者を雇えるでしょうか。どうせどこかですれ違いを起こした挙句、「扱いやすいと思って雇ったのに!」と自分が裏切られた被害者だと言いたげにキレる未来しか見えません。

そもそも、就労の場では未だに身体一強です。レバレシーズ株式会社が今年の初めに実施した調査(回答者143名)では、身体障害者への強すぎる需要が以下の要素から浮き彫りとなりました。

①現在雇用できているのは身体が83.2%と最多で、最少の発達37.8%に比べて2倍以上の差。
②積極的に採用を進めているのは身体が51.0%と最多。他は精神11.2%、知的9.1%、発達8.4%に留まる。
③身体を雇いたい理由は、意思疎通の安定、業務創出のしやすさ、過去の採用実績が挙げられる。
④精神・知的を雇う理由には「身体を採用したいのに応募が無い」というものも。
⑤採用や定着の難しさについて、身体4割に対し他は6~7割が難しいと回答。
⑥難しさを感じる理由は「適した業務を見つけにくいから」が最多。しかし身体だけは「応募が少ないから」が最多。
⑦今後採用を進めていきたいのも身体が44.1%と最多。ただ精神14.7%、発達11.2%も微増気味。知的は4.8%と大きく減る。

より新しいレバレシーズの調査では、言うほど知的は求められておらず身体の応募が無いから嫌々やっている感じでした。一応、採用意思への2度目の質問では精神や発達も微増しており、このままではいけないとは思っている企業も出始めているようです。身体障害者が採りつくしただけかもしれませんが、他の障害種とも働いていけるよう頑張ってもらいたいですね。採用活動に関する生きづらさは、採用担当という人種全体としての自己責任なので個人的に同情も共感もしたくはありません。

参考サイト

スターバックスコーヒージャパン、令和2年度「障害者雇用優良事業所等厚生労働大臣表彰」を受賞
https://digitalpr.jp

みんな違って当たり前。店舗を、障がいという個性が輝く場所へ
https://stories.starbucks.co.jp

積極的に採用している障がい種別は「身体障がい」が5割超え、受け入れ体制への不安が浮き彫りに
https://prtimes.jp


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遥けき博愛の郷

遥けき博愛の郷

大学4年の時に就活うつとなり、紆余曲折を経て自閉症スペクトラムと診断される。書く話題のきっかけは大体Twitterというぐらいのツイ廃。最近の悩みはデレステのLv26譜面から詰まっていること。

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