私の短所は病気だった!!社交不安障害をもつ私の場合

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私は2014年の晩夏に、初めて、現在通院している心療内・精神科のMクリニックに受診し、同年の晩秋に広汎性発達障害と共に「社交(社会)不安障害」だと診断されました。以前は心療内・精神科の病院に自身が関わる事は無く、受診したきっかけは、2013年の秋に、本音や悩み事などを唯一心から話せる母が亡くなった事でした。それまでは自分の短所がまさか病気だったとは知らず、自分を責めたり、運命を恨んだり、将来に悲観的でした。

きっとこの病気は、「短所」と似ていて、病院に行って薬を飲んだら治りましたというものではなく、長く付き合っていくものだと思います。ですが、支えてくれる誰かと一緒に乗り越えていけるものだと思います。

ここでは、私のケースについてお話をさせていただきますが、深刻に考えたり否定などをせず、気軽に最後までお付き合いしていただければ幸いです。

誰もが持ちうる短所!?



私は幼い頃から友人などに恵まれず、いつも独りぼっち。小学生時代までは、いじめられっ子だった時期もあったけれど、周りの子どもたちとあまり変わりなく、学校生活を過ごせていたと思います。

しかし、中学時代から少しずつ自分でも何かおかしいなと感じるようになっていきました。「私立はいじめがかなり少ない」という都市伝説のような噂をうのみにして、親の勧めもあり、中学受験をして関西では有名な私立のエスカレーター式の女子中学校に入学しました。小学校で勉強も運動もそこそこできたので、やっていけるだろうと思っていましたが、周りはもっとできる子ばかり。

どんどん自信を無くしていき、人見知りで内気な性格だった事もあって女子校特有の「始めの一定期間にどこかの派閥に入れないと仲間はずれにされる」という状況に陥ってしまいました。幸いな事に、ドラマとかに出てくるような酷いいじめかたはされなかったのですが、無視されるのは当然のこと、毎日陰口や悪口を聞こえるように言われることが当たり前な状況でした。

今思えば、そんなことをする周りの人が悪いと思うのですが、自分の態度なども悪かったのだと思います。しかし、当時はそんな事に気づけず、「なんで私がこんな目に合わなければならないのだろう」「私何もしてないし、そこにいるだけなのに」などと思い、日に日に人間不信に陥り、感覚が麻痺していきました。

完璧主義で、自分がこうだと決めた事はなかなか曲げない性格も災いし、高校時代以降の学生生活や前職の職場などにおいても同じ状況が続いたことで、ある症状が徐々に目に見えて出始めてきたのです。


短所に苦悩した日常



それは決まって外出時に現れました。同世代ぐらいの人や学校の同級生、会社の同僚が2人以上で会話をしているのを見た時です。

本当にあった事かもしれませんが、「あの人達が私の悪口を言っていたらどうしよう」「主語や誰とは聞こえなかったけれど、あの陰口の会話の内容の端々が私の事に当てはまるから私の悪口を言っているのかも」などと思いこみ、勘違いをし始めたのです。

行き会った人達と外出先で普通にすれ違ったり、普通に学校生活を送ったり、普通に仕事や会議をしたりなどするには、どのようにしたらいいのかや今までどうして過ごせていたのかが分からなくなり、不安や緊張、時には恐怖を感じたり、気温に関係なく汗が変に出てくるようになどなっていったのです。

しかし当時の私は、ただ「私の昔からの短所の部分が災いしているだけだ」「中学時代からあったことだし、自分だけでなんとか切り抜けてきた事だから大丈夫だろう」などと思い、問題を放置し続け、10年以上が経過していきました。


光が見えた



そんな日常を過ごしていた中で、母が急死したのです。

心の支えが無くなり、どのように生活していったらいいのか分からなくなり、介護職の職業病で体を壊した事や同僚たちとの人間関係に我慢できなくなっていった事で、ついには自主退職してしまいました。
                                 
引きこもり寸前で、辛うじて再就職活動をしようと職業訓練校に通いましたが、そこでも人生の中で1番酷いいじめに遭い、生きていくのが本当に辛くて、「死ぬ勇気がないから生きていく」「母が亡くなった事を理由に死ぬのは母が可哀そうだ」などと色々考え、辛うじて生きているという大変な精神状態の時期でした。

そんな時に思い出したのが、今、通院しているMクリニックでした。家族が以前利用していた事もあったので、思い切ってMクリニックに駆け込んだのです。

Mクリニックでは、医師や看護師だけではなく、精神保健福祉士やカウンセラーが在籍。診察室だけではなく、カウンセリングルームやショートケアルーム、面談をする個室などがあり、一見、「ここは本当に心療内科の病院なの?」という雰囲気のクリニックです。

初めに、精神保健福祉士の方と簡単な会話(現状で何に悩んでいるのか等)をした後に、医師の診察を受けました。驚いたのは、内科などの診察と違い、「初診の場合、診察日から薬をもらって内服をする」という治療法ではない事でした。医師の診察だけではなく、ゆっくり日にちをかけてカウンセラーの方とマンツーマンで簡単な会話や心理テストなどを個室で受けて、本人の病気や障害の有無などを理解・把握してから、初めて薬を処方されて服用し始めるという形式でした。

薬を処方されるまでは、毎回ただ会話をして帰るだけだったので見通しが立たず、不安でしたが、日々の症状の状態や環境などに応じながら、本人に合った薬や治療法を日々調整して治療して下さるので、ゆっくりで良かったのだと思います。また、自分の短所、人間性が悪いのではなく、そういう病気、特性があったからなんだと気づき、「自分を責めて将来を悲観しなくていい事」「対処法や治療法がある事」「支援してくれる人や施設、制度などがある事」などを知ることができてとても良かったと考えています。

現在は月に2~3回の通院(診察・カウンセリング)と月に4~5回のクリニック内にあるショートケアに通いながら、クリニックに紹介して頂いた就労移行支援事業所に通所し、訓練や実習に取り組み、再就職を目指しています。



このコラムを読んでいただき、ありがとうございます。

中には、「この短所や症状、私も同じかも!?」「私も精神疾患を患っているのかも、どうしよう...」と不安になったり、落ち込んだり、悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか?しかし、これはあくまで私のケースであって、全てがこの病気にあてはまるわけではありません。参考にしていただき、自分が、あるいは周りの方が困っていて、解決策や安心する糸口、少しでも力になれれば幸いです。

また、この病気を持つ方を「変な人...、精神疾患を持っているんだ...なんか怖いし、関わらないでおこう」と壁を作らず、「ふーん、そうなんだ」と理解し、「何か手伝える事はある?」と気軽に手を差し伸べて、関わって頂けるととても嬉しいです。

ゆず

ゆず

大阪府出身のアラサー女性。前職は介護職をしていた。2014年に主に広汎性発達障害・社会不安障害と診断される。数年間はクリニックへの通院のみだったが、現在は通院に加え、就労移行支援事業所とクリニック内のショートケアへ並行して通所している。趣味は日帰り観光と御朱印集め。最近は京都にある藤森神社に参拝。6月限定の紫陽花があしらってある2種類の御朱印を頂いて、ホクホクな幸せ気分で一杯。

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