ADHDの私が好きなこと~決めつけは他人からだけじゃない

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出典:https://www.photo-ac.com

私はADHDの診断をうけてから本やインターネットの情報を調べては、当てはまる情報を鵜呑みにしていました。そのうち「自分は何も出来ない人」という思考になった時期もありましたが、ある出来事をキッカケに「何も出来ない人と決めつけている自分」がいるんじゃないか?と考える様になりました。

できない・苦手の多さ

私がADHDの診断をうけて調べている時によく目にした言葉が「○○はできない」「○○は苦手」でした。当てはまったもの、過去を思い出しては「もしかして…」と思ったものが多くあり、調べていくうちに自分の中で「できない・苦手」がどんどん大きくなっていく感覚がありました。

そのうちに考え方が偏っていき「できない・苦手=自分にとってストレスになるからしてはいけないもの」という決めつけの思考になり、自分が出来るとわかっているもの、当てはまっていないものだけの生活をするようになりました。今考えると、窮屈な生活をしていたんだろうな~と思うことがあります。

私の好きなこと

私は部屋の模様がえが好きで、自室だけですがよくかえています。最初は自分の勉強机に気に入った小物を飾ることから始まって、アルバイトで収入が得られる様になると2万円程度の家具を買ったりしては、他の家具とのバランスを考えて配置をかえてみたり、季節を意識して入れ替えをするようになりました。

でも模様がえをする時は必ず部屋は足の踏み場もなくなるくらい散らかります。そして散らかした物を全部片づけられたことは1度もありません。また整理整とんも上手くいかなくて何をどこに移動させたのか分からなくなり、探し回ることもあります。

診断前は困ることが多くても好きだからしていたことも、診断後ADHDを調べていくうちに「片付けができない・整理整とんは苦手→ストレスになる可能性が高い→模様がえはしてはいけないこと」と考えるようになり、好きでも出来ないからと決めつけてやらない時期がありました。

思考の落とし穴

ある日小物の配置が気になって気になって、何個か移動させたところ終わった頃には気分が落ち着いている自分がいて不思議な気持ちになりました。でもすぐに「してはいけない事をした自分」を責めるような感情もありました。この頃には就労移行支援所に通っていたこともあり、模様がえをする→自己分析をしてみたら何か発見があるかもしれないと考えられたのでしてみると発見がありました。

・小物を移動させる→部屋の中に変化が生まれる→気分転換に良い効果がある
・家具を移動させたり大々的にやる→好きなことができる→終わった時の満足感がある→ストレス解消に効果がある

私にとって「してはいけない」と思っていた模様がえが、実は「すると良い効果」を生むものという事と、「してはいけない」の思考で生活している時より「上手くできないけどしていい」と考えられるようになってから、ストレスが減ったという発見です。そして「決めつけ」は自分の中で生まれることがあり、工夫をすれば出来る可能性があるとしても諦めてしまう思考を私自身がつくっていた事の発見です。私の場合はうつ病で自己肯定感が低い状態であり、情報の鵜呑みをした事で拍車がかかってしまった可能性が大きいです。

最後に、現在は自分ルールを見つけ、自分が「よし!」と思うまでして満足感を感じる事・明日の準備だけはしておく事です。この2つだけは守るようにした所、また模様がえを楽しむ事が出来ています。そしていつの日か、自室の模様がえからスケールアップして家丸ごと壁紙や床材からしてみたい気持ちがわく様になり、家の画像を見たりしています!

ぽん太

ぽん太

大阪府生まれ、奈良県育ちの26歳。大学卒業後は介護職に入社したが、うつ病を発症。通院しながら勤務していたが悪化した為、休職をしてその期間に発達障害の診断もうける。その後退職。現在は体調を考慮しながら、自己分析に励む日々。

注意欠陥多動性障害(ADHD)

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